3日目まで、単独首位の渋野日向子は通算1アンダーの4位に終り、全英につづくメジャー2勝目はなりませんでした。
全米女子オープンゴルフ2020の渋野日向子ら日本人プレーヤーの結果をまとめ、海外の反応とともに伝えます。
1,2位を初めトップテンに4名が名を連ねた韓国勢と渋野日向子のみの日本勢のどこに違いがあるのかを見極めてゆきます。

\えっ?外食や買い物でポイント3重取りなんでしてないの??/
>>>モッピーの詳細はこちら
全米女子オープンゴルフ2020の結果
上位と日本人選手の全米女子オープンゴルフ2020の結果をまとめました。
順位 | 通算スコア | 選手名 | 国籍 |
---|---|---|---|
1 | -3 | キム・アリム | 韓国 |
2T | -2 | コ・ジンヨン | 韓国 |
2T | -2 | エイミー・オルソン | 米国 |
4 | -1 | 渋野日向子 | 日本 |
5 | +1 | メーガン・カン | 米国 |
11T | +4 | 高橋彩華 | 日本 |
13T | +5 | 笹生優花 | 日本、比国 |
13T | +5 | 岡山絵里 | 日本 |
23T | +7 | 畑岡奈紗 | 日本 |
54T | +13 | 稲見萌寧 | 日本 |
60 | +15 | 河本結 | 日本 |
61T | +16 | 比嘉真美子 | 日本 |
65 | +19 | 三ヶ島かな | 日本 |
1,2位を韓国勢が占め、トップテンに日本勢は渋野日向子の1人に対し、1,2位を含め韓国勢は4人を占めています。
優勝したキム・アリム(25)は、通算3アンダーで、初出場で優勝を飾りました。
近年全米女子オープンゴルフでは韓国勢が圧倒的に強く、2011年から今回を含め、実に7回の優勝を飾り、米国の2回を圧倒しています。
2005年にバーディ・キムが韓国人として2度目の優勝をしてからその傾向はますます顕著になっています。
なお、これまで日本人の優勝は1度もありません。
それゆえ、今回、渋野日向子への期待が特に大きかったのです。
この投稿をInstagramで見る

全米女子オープンゴルフ2020日本人を振り返る
コロナ禍の影響で6月開催から12月開催に変更されたため、海外女子メジャー最終戦となった全米女子オープンゴルフ選手権には、多数の日本人選手が出場しました。
渋野日向子、比嘉真美子、上田桃子、河本結、稲見萌寧、勝みなみ、古江彩佳、笹生優花、小祝さくら、原英莉花、西村優菜、穴井詩、岡山絵里、柏原明日架、浅井咲希らです。
これまで全米女子オープンゴルフでトップテンに入ったのは、小林浩美、岡本綾子、福嶋晃子、宮里藍、横峯さくら、宮里美香、大山志保、畑岡奈紗、比嘉真美子の9名でした。
最近では、今回も出場した畑岡奈紗(2018年:10位)と比嘉真美子(2019年:5位)がトップテンに入っています。
上位3名と注目の日本人選手の各ラウンドでのスコアを見てゆきましょう。
順位 | 通算スコア | 選手名 | 国籍 | 1R | 2R | 3R | 4R |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | -3 | キム・アリム | 韓国 | -3 | +3 | +1 | -4 |
2T | -2 | コ・ジンヨン | 韓国 | +2 | -1 | 0 | -3 |
2T | -2 | エイミー・オルソン | 米国 | -4 | +1 | 0 | +1 |
4 | -1 | 渋野日向子 | 日本 | -3 | -4 | +3 | +3 |
11T | +4 | 高橋彩華 | 日本 | +2 | +1 | +1 | 0 |
13T | +5 | 笹生優花 | 日本、比国 | -2 | 0 | +6 | +1 |
13T | +5 | 岡山絵里 | 日本 | +5 | -2 | +1 | +1 |
23T | +7 | 畑岡奈紗 | 日本 | 0 | +2 | +4 | +1 |
61T | +16 | 比嘉真美子 | 日本 | +2 | +1 | +4 | +9 |
渋野日向子はR1で-3, R2で-4と首位に立ち、R3では+3と崩れるものの首位を維持して最終日に入り、優勝への期待が大いに高まりました。
結果を見れば、最終日パーでさえ回っていれば優勝だったのですが、+3と崩れてしまいました。
R3、R4でのスコアーの崩れは、強いプレッシャーのほか、天候が大きく関係している可能性があります。
第3Rでは、前夜からの雨によってコースがソフトになり、フェアウエーでもランが出ず、ボールに土が付着するケースが目立ってきた状態となり、主催者はコースを短縮する処置を取りました。
最終R4も悪い天気予報が当たり、雷による中断で、翌日に持ち越しとなりました。
これらのトラブルが渋野日向子のプレーに影響した可能性があります。
昨年の全英オープンで優勝した渋野日向子ですが、会場が変わり、悪天候、強風に悩まされた今年の全英オープンでは予選落ちとなってしまいました。
悪天候は不得意なのか、経験不足なのか、悪いなりに、スコアーをまとめてゆくのはまだ難しいようです。
2日目まで、注目されていた笹生優花もR3で、+6と大崩れし、最終日は+1にまとめましたが、トップテンには届きませんでした。
日本人選手の中では、高橋彩華が4日間を通して比較的安定したゴルフで、+4にまとめ、日本人2位の11Tにつけました。
期待された畑岡奈紗はR3で、比嘉真美子はR3,R4で崩れ、下位に沈みました。
これに対し、韓国勢は、天候の悪化にかかわらず、R4で大きくスコアを伸ばしており、勝負強さがうかがわれます。
エイミー・オルソン(米国)は、初日の-4から大きく崩れることなく、2位に食い込みました。
韓国選手は、天候に左右されにくく、特に勝負の最終ラウンドで、バーディラッシュをかけることが出来るのが日本勢との大きな違いではと思えます。

全米女子オープンゴルフ2020海外の反応





出典:Youtube

\えっ?外食や買い物でポイント3重取りなんでしてないの??/
>>>モッピーの詳細はこちら
まとめ
要約すると...
- 全米女子オープンゴルフ2020で期待された渋野日向子は4位に終わり、韓国勢がトップテン4人を占めるなど圧倒的な強さを見せた
- 韓国女子選手は、悪天候に左右されず、最終日にバーディラッシュをかけることができるタフさと勝負強さを兼ね備えている
- USオープンでなく韓国オープンだなどと、近年の韓国女子の強さを改めて見せつけたとの海外の声が多い
コロナ禍で、大会が中止延期になろうと、悪天候に見舞われようと韓国女子の強さは少しも揺るぎません。
この大会で、1度の優勝もしていない日本女子としては、何が違うのかをしっかり見極めて、個々の選手だけでなく、日本女子ゴルフ界全体として手を打ってゆく必要があるのではと思うところです。

関連