優勝候補トップで前回王者の青山学院大学が12位と大失速となった今年の箱根駅伝の往路。
2021年箱根駅伝で青山学院がなぜシード権も危うい12位に沈んだのか?
具体的な事実、数値からその原因を探ってみましょう。

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青山学院2021年箱根駅伝なぜ弱い?
青山学院2021年箱根駅伝なぜこんなに弱くなってしまったのか?
11月1日に行われた全日本学生駅伝でも、青山学院は最終区間で4位となりながらも、5区では1位に躍り出るなど十分戦える力を持っていたはずです。
順に原因を見てゆきましょう。
区間 | 選手 | 総合順位 | 区間順位 | 時間 | 1位との差 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1区(21.3km) | 吉田 圭太(4) | 6 | 6 | 1970-01-01 01:03:20 | 18秒 | 前回1区7位 | ||
2区(23.1km) | 中村 唯翔(2) | 13 | 14 | 1970-01-01 02:11:47 | 2分13秒 | 全日本駅伝3区2位、前回岸本大紀2区5位 | ||
3区(21.4km) | 湯原 慶吾(3) | 11 | 14 | 1970-01-01 03:16:35 | 3分55秒 | 前回10区5位 | ||
4区(20.9km) | 佐藤一世(1) | 10 | 4 | 1970-01-01 04:19:44 | 3分41秒 | 全日本駅伝5区1位 | ||
5区(20.8km) | 竹石 尚人(4) | 12 | 17 | 1970-01-01 05:35:44 | 7分35秒 |
・昨年の2区で5位とルーキーながら大健闘した岸本大紀(2)が今季は股関節痛など故障続きでエントリーさえできなかった。
そこで、早くから中村唯翔(2)を、2区に充てることを考え、実際11月の全日本学生駅伝では、3区で2位と結果を残していた。
当日は箱根を初めて走る中村唯翔のために、岸本大紀をサポートにつけ、万全を期したが、結果は区間順位14位と総合順位が6位から13位に落ちる大誤算となり、序盤での遅れが後に大きな影響を与えた。トップとの差6秒が、2分13秒に開いた。
・3区に予定されていた主将神林勇太から急遽変更となった湯原慶吾(3)も、2区の遅れに焦ったためか、責任の重さからか昨年10区で5位の力を出せず、区間順位14位に終わり、遅れを取り戻すことが出来なかった。ここで、トップとの差が、3分55秒と開いた。
・5区の竹石尚人(4)は4区のルーキー佐藤一世(1)が区間4位の走りで、3分41秒までつめたことを生かせず、箱根の登りでの寒さによる足の痙攣で、3度立ち止まるトラブルに見舞われ、区間順位17位の走りで、トップとの差を7分35秒まで広げる12位で、往路を終えた。
これらのブレーキで、今年の青山学院の総合優勝が消えるだけではなく、10位以内のシード権獲得にも赤信号がついてしまいました。
その他今大会特有の青山に不利な条件
大会 | 往路時間 | 往路順位 | 往路1位時間 | 1位との時間差 | 総合順位 |
---|---|---|---|---|---|
2021 | 05:35:44 | 12 | 05:28:09 | 7分35秒 | ? |
2020 | 05:21:16 | 1 | 05:21:16 | 0秒 | 1 |
2019 | 05:32:01 | 6 | 05:27:45 | 4分16秒 | 2 |
2018 | 05:29:05 | 2 | 05:28:29 | 36秒 | 1 |
近年の青山学院の往路戦いぶりは以下の通りです。
今回が最も遅く、1位との差も大きいことが明らかです。昨年自身が1位の往路と比べ、実に14分以上の差がついています。
・近年にないスローペース
1区で飛び出して引っ張るランナーがいなかったことや強風のため全体としてスローペースとなり、青山学院がこれまで、勝ってきた高速レースにならず、各選手が戸惑った。
・前半の大きな出遅れで、下位の位置で追いかける展開となり、これまで上位争いで競うことに慣れていた選手の経験不足が出た。
・優勝の最有力候補ともてはやされてチーム全体としてどこかに心の隙ができた。
以前には、原晋監督にテレビのバラエティ番組に出すぎなどの批判があった。
本日の復路でそれなりの結果を残せないと、来年以降も心配になるほどの往路での惨敗でした。
青学大7区近藤幸太郎、猛追3人抜き7位へ浮上 #青学大 #箱根駅伝https://t.co/lt4Hi6OpMq
— 日刊スポーツ (@nikkansports) January 3, 2021

青山学院2021年箱根直前のトラブルとは
3区に予定していた神林勇太(4年)の右臀部の疲労骨折が、箱根駅伝直前の昨年12月28日に判明したといいます。
神林勇太は昨年の箱根で、9区で1位、11月の全日本学生駅伝では7区で1位と調子も上がっていました。
さらに、主将として、精神面でもチームの中心であったため、チームに動揺が走り、1つのミスがミスの連鎖を生んでいったように見えます。
その意味では、首位と18秒差とそこそこの走りをした1区吉田圭太が飛び出して、勢いをつけていれば、昨年と同じペースに持ち込めたとも思えます。
学内ベストタイムを持つエースの吉田圭太でしたので、残念なところです。

青山学院2021年箱根駅伝大ブレーキにネットの反応は?

駅伝は走力だけじゃなく流れやレース展開にもよっちゃうんだから。


せめてもの救いは竹石だけがブレーキとなった訳でないこと。
残念だが優勝は難しいが、残りメンバーが大ミス無く走って今期に繋げるカタチで終える事が大切でしょう。


出典:ヤフコメ

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まとめ
要約すると...
- 青山学院2021年箱根駅伝往路の失速の原因は3つの区間での個々の大ブレーキのほか、青山学院特有の原因が考えられる
- 11月の全日本学生駅伝では7区で1位と調子が上がっていた神林勇太主将の直前に右臀部の疲労骨折が分かったことがチーム全体に大きなインパクトを与えた
- 駅伝は走力だけじゃなく流れやレース展開によるのだから、青山学院の個々の選手を責めないでという声が多い
筆者もマラソンや駅伝の経験はあるので、個々の選手の苦しさはよく分かり、傍から簡単には批判できないと思います。
青山学院には、悪いですが、箱根駅伝にはこういうドラマが用意されているからこそ、多くのファンの心をつかんで離さないのだとも言えます。

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