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バブル方式の失敗事例(全豪オープン)の教訓を東京五輪で活かせる?7つの懸念事項

政府は、安全安心の東京五輪をバブル方式で開催すると言っていますが、ウガンダ選手団の入国で露呈したように心配の種は尽きません。

バブル方式の失敗事例?として全豪オープンを取り上げ、その教訓を東京五輪で活かせるかを考えました。

東京五輪では7つもの懸念事項を挙げることが出来ます。

ひまり
東京と当時のメルボルンでは状況が違いすぎる!

バブル方式の失敗事例(全豪オープン)とは?

ビクトリア州メルボルンで、バブル方式により実施された今年2月のグランドスラムの全豪オープンテニス大会では、大会は無事終了したものの、数人の感染者により、選手を含む数百人が厳しく隔離されました

全豪のバブル方式は大会主催者が準備したチャーター機で入国し、2週間のホテル隔離生活の間、毎日PCR検査を実施するというシステムでした。
選手は特例的に、「隔離中も5時間の練習が許されるものの、練習時間の内訳や内容までが、細かく規定されており、2週間決められた相手としか練習出来ない。」ことになっており、選手一人あたり、一人しかスタッフを練習会場には連れていけませんでした。
なお、全米オープンなどでは、ホテルと会場内のみに行動範囲が規制されたバブル方式がとられていましたが、選手からは、それよりは良かったとの声もありました。

感染事例とそれへの対応

・入国後、選手が14日間の隔離生活を送っていたホテルの男性警備員が、新型コロナウイルス陽性と判明
⇒警備員と「軽い接触」があったとみられる全豪オープンに出場する選手や大会関係者ら500~600人が、隔離状態
・出場する選手らを乗せたチャーター機2便から、新型コロナウイルスの検査で陽性を示した乗客が出た
選手47人が濃厚接触者とみなされ、その後2週間はホテルの自室での待機を命じられ、コートで練習できないことに。
・米ロサンゼルス発の便では、乗員と乗客(コーチ)1人ずつから陽性反応が出た
⇒ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)、スローン・スティーブンズ(米国)や、錦織圭ら選手24人が濃厚接触者とみなされ、厳しい隔離生活となり、十分な練習できずに、試合へ。

また、大会期間中には、ビクトリア州のロックダウン(都市封鎖)発令に伴い、途中の5日間を無観客とするなどの混乱もありました。

それでも、途中で中止されることなく、ジョコビッチと大坂なおみが優勝して大会が幕を閉じたという意味では、なんとか大会を成功させたとも言えます。

 

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全豪オープンなみで収まれば上出来!
れん

全豪オープンと東京五輪の違い

では、全豪の経験に照らして東京五輪はバブル方式で、成功に導けるのでしょうか?
両大会の大きな違いから、懸念事項がいくつもあります。

 全豪オープンテニス東京五輪
開催期間2/8~2/21(14日間)7/23~8/8(17日間)
開催地(人口)ビクトリア州(580万人)東京都(1394万人)の外、関東、福島、北海道
メルボルン(497万人)東京都区部(964万人)
競技種テニス(シングルス、ダブルス、車いす)33競技 339種目
国・地域62カ国・地域152カ国
選手494人1万5000人
関係者522人4万1000人(6/18発表)
選手プロアマが大部分

大会の規模が圧倒的に違う

参加人数でいうと、選手で30倍、関係者で79倍となります。
競技数・種目は1競技3種が、33競技 339種目とそれぞれ、33倍、113倍となります。
参加国は、62カ国が、152カ国となり、3倍以下ですが、コロナ感染状況、検査の精度、接種ワクチンの種類など多様であると思われます。
開催地も全豪がメルボルンだけに対し、東京を含む、関東各県、福島、北海道など全国に広がっています。
競技の種類もテニスのように、選手同士距離を置く競技ばかりでなく、柔道、レスリングなど格闘技では直接相手と接触します。
マスクをして試合をするわけにもゆきません。

選手がプロだけでない

全豪の出場選手は全員プロであるのに対し、五輪では大半がアマチュアで、プロのように、資格をはく奪し、以降の選手生活ができないなどの処置は取れませんので、主催者のコントロールがどこまで効くのか懸念されます。

検査体制・バブル方式の違い(6/29時点)

「入国前に2回検査、入国後は毎日検査する。外出先を限定し、国民とは接触できないような厳格なルールを適用する」
昨日、インド型変異株が流行している国の選手団に対しては、入国7日前から毎日検査とすると発表されました。
・入国時検査は全豪でのPCR検査でなく、簡便だが、精度が劣る抗原定量検査である。
・バブル方式の選手村から、宿泊施設に設備がなければ、コンビニやレストランにも行ける
・外国選手に本来必要な2週間の待機を免除する(母国を出国する前の新型コロナウイルス検査の回数を2回に増やすことなどを条件)

開催都市の感染状況の違い

全豪オープン開催時(2月1日付けの発表)、ここ数週間ビクトリア州全体での1日当たりの新規感染者数は数名しか出てなく、その全員が海外からの入国者で、市中感染は報告されていませんでした。
これに対し、現在の東京の1日当たりの新規感染者数は、300人から500人というところで、リバウンドが懸念されており、7月開催時には、1000人超えも想定されており、とても数名に抑え込めるとは思えません。

感染者が増加した場合の対応の違い

メルボルンで13人の新型コロナウイルス新規感染者が確認されたため、ビクトリア州では2月12日23時59分から5日間のロックダウンを実施し、観客を無観客で継続しました。

ビクトリア州のロックダウンの内容

外出は自宅から半径5km圏内と制限されたうえで、「1世帯1名1日1度まで生活必需品の買い物」「介護・医療」「同伴者1名までの屋外での2時間以内の運動」「必要不可欠な通勤・通学」「コロナ検査とワクチン接種」だけに限られます。自宅訪問は禁止、学校の授業はリモート、ジムや図書館を含む各種施設の閉鎖、屋内外での集会の禁止、小売店舗の閉鎖、飲食店は持ち帰りのみなどです。

日本の緊急事態宣言と比べて格段に厳しい措置です。これくらいやったからこそ予定通り、2月18日午前0時に解除され、全豪オープン会場に観客が戻りました。

規則に違反した場合の罰則

2020年8月の時点で、ビクトリア州では、隔離ルールを順守しない住民に最大5000豪ドル(約37万8000円)の罰金を科すことを決めています。
日本の感染予防の要請レベルと大きな違いがあり、選手に対し、資格取り消しや退去処分というがどこまで厳格にできるのか大いに疑問です。

ウイルスの種類

当時ビクトリア州では、英国型変異株が出始めたところでしたが、東京ではさらに感染力の強いインド型変異株が出始め、今後主流となりそうで、インド型変異株流行国からの選手も参加します。

全豪当時、オーストラリアではワクチン接種が開始された時点でした。東京でも、ある程度ワクチン接種が進んだ状況で大会を迎え、選手の多くはワクチンを接種して来日するのが唯一の救いです。
但し、mRNAタイプ以外のワクチンの、コロナ感染を防ぐ能力は十分ではないとも言われており、インド変異株では効果が減少するというデータもありますので、例えば、中国製ワクチンを接種してくる選手などの存在を考えると、これだけに頼ることはできません。

以上ざっとみても、7つの懸念点が出てきます。

ひまり
外国選手に何かあれば、訴訟リスクもあるのでは?

ウガンダ選手団感染事例

今回のウガンダ選手団感染事例から、日本のバブル方式の問題点が指摘されます。
感染者が出た時の対応が不明確
濃厚接触者をだれが、認定し、どのように隔離するのか?
感染者が出た飛行機に同乗していた人への対応をどうするのか
すべての国が、その国の選手団専用機で来日するとはとても思えません。
・入国時の感染検査は抗原定量検査で、不明確な場合、PCR検査をして決定する。
ウガンダ選手団で最初に陽性が確認された選手は、抗原定量検査で結果の判別が付かず、PCR検査で判明した。当然時間がかかります。
ワクチンに100%の有効性があるわけでない
ワクチンの種類、ウイルスの型にもよるが、5%から10%ぐらいの感染はありうる。接種した選手関係者から感染者が出ることは当然想定されねばなりません。
PCR検査でも検査時期や精度から感染を100%検出できるとは言えない
以上から、バブル内にウイルスが持ち込まれ、試合などで、テニスよりよりコンタクトな格闘技などで、感染が広がる可能性が一定程度ある。
その場合どうするのか決めてあるのでしょうか?
・例えば、東京に緊急事態宣言が発令された場合、無観客にするだけで良いのか?
選手や関係者が例外なく、バブルから出ないなど厳格な措置が必要となるのではと思えます。

今までうまく行かなかった国民相手の感染対策を国際大会でもやるって!どこから自信が湧いてくるのかしら?
れん

バブル方式へのみんなの反応

ウガンダ選手から感染者が出ても、濃厚接触者の他の選手を放任した挙句にそこから感染者発見。杜撰な管理で、これから本格的に選手が入国して来るともはや収拾のつかない事態になるのは目に見えている。
結局、バブル方式は机上の空論で運営上絶対に不可能だったのでしょう。
だいたい一般の人と接しないからバブルなのに同じ飛行機で来る人など接してしまうのだから、本来はチャーター機で来て機内で検査し陽性者が出たらそのまま帰せば良いだけ。
バブル方式の選手村から、コンビニやレストランにも行けるという話だが、
5万3000人が一人一回、レストランに行くと5万3000個の穴が開くことになる。
2回出ると・・・バブル方式はやる前から、既に崩壊している。
コロナ禍でコンディションもままならない状態での夜間開催。
選手に自由はなく、オリンピック村で隔離状態。まるで檻の中にいるサーカスの動物だ。
バブルの泡がはじけて、オリンピック観戦者は感染者。
全ては自己責任。
杜撰な水際対策と、破れかぶれのバブルを両手に引っ提げ、どうにも止まらないオリンピック狂走に巻き込まれた日本。このままでは、新型コロナウイルスの見本市になりかわるやも知れない。

出典:ヤフコメ

これまでの後手後手の対策を相変わらず繰り返している!今度は国際問題になるよ!
れん

まとめ

要約すると...

  • 東京五輪でのバブル方式で感染が防げないリスクは、全豪オープンに比べ、非常に大きく全豪オープン並みの感染者で抑え込めれば上出来である
  • 東京五輪でのバブル方式には、7つの懸念点があり、感染者を全豪オープン程度に抑え込める可能性は限りなく小さい
  • ウガンダ選手感染で、バブル方式は机上の空論だったことが分かったなど厳しい意見が多数

今の日本の感染対策では、五輪開催時の感染者は、緊急事態宣言レベルとなっており、無観客への切り替えは必須と予想されます(高齢者のワクチン接種による重症者や、重症ベット数の減少を根拠に宣言を出さない可能性もありますが)。
バブルが機能せず競技によって感染した選手が出て、中止する競技が続出するケースが出てくる可能性もあります。バブル内や選手村で、クラスターが発生すれば、最悪途中での大会中止という事態になりかねません。

大会を中止または延期しておけばよかったということにならないことを祈るばかりです。

ひまり
日本中に持ち込まれた変異株による国内感染爆発というのが一番の悪夢!世界中へということも!

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