コロナ禍により、今年のウインブルドン全英OP2020は中止となりましたが、主催者は、出場予定の全選手に、総額1000万ポンドの賞金を支給すると発表しました。これへの海外の反応を見てみましょう。
どうしてこんなことができたのでしょう?主催者の意図と共に見てゆきます。

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全英OP2020中止も賞金支給はいくら?
全英OP2020中止も賞金支給はそれぞれの選手にいくらとなるのでしょう。
大会主催者のAELTCは、今年の大会に出場予定だった選手620人に対して、総額1000万ポンド(約13億5000万円)の賞金を支払うと発表しました。
各選手への賞金の詳細は次の通りです。
イベント | 選手数 | 選手一人当たりの額(ポント) | イベント当たりの額(ポンド) |
---|---|---|---|
予選から出場 | 224 | £12500(約168万5000円) | £2800000(約3億7700万円) |
シングルス | 256 | £25000(約337万円) | £6400000(約8億6200万円) |
ダブルス | 120 | £6250(約84万2500円) | £750000(約1億100万円) |
車椅子 | 16 | £6000(約81万円) | £96000(約1300万円) |
車いすクアード | 4 | £5000(約67万円) | £20000(約270万円) |
合計 | 620 | £10066000(約13億5000万円) |
シングルスで予選から出場するとみられていた選手と本戦から出場の選手で、区別しています。また、大会関係者や国際審判員にも報酬が支払われることになっています。
この処置に、昨年大会女王のシモナ・ハレプは、次のようにツイートして、対応を賞賛しました。
Today would have been the ladies’ final. Thank you @wimbledon for your generous gesture to players and for taking such amazing care of us, even when the tournament is cancelled. True class 🙏
I cannot wait to be back as defending champion in 2021 #wimbledonrecreated @nikecourt pic.twitter.com/kiykoUFr3D
— Simona Halep (@Simona_Halep) July 11, 2020
今日は女子決勝の日のはずでした。 トーナメントが中止となっても、選手への寛大な態度と、このような素晴らしいケアをしてくれた@wimbledonに感謝します。
私は2021年にディフェンディングチャンピオンとして戻ってくるのが待ちきれません。

全英OP2020中止にもなぜ賞金支給?
では、大会が中止になり、観客の入場料や、放映料が見込めない中、1000万ポンド(約13億5000万円)もの賞金をなぜ支給できるのでしょう?
AELTC(オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ)のリチャード・ルイスCEOは、支給の理由として、
「この先の見えない数か月間、選手たちが大きな不安を抱えていたのは承知している。選手たちの多くはこの期間に経済的困難に直面しており、その中には世界ランキングを基準にウィンブルドンで賞金を稼ぐ機会を得ていた選手もいたはずだ」と述べ、
「保険によって、大会中止による選手たちへの影響を把握し、賞金を支払う体制が整ったことを喜ばしく思っている。これは、必死に努力してランキングポイントを積み重ね、2020年大会の出場権を得られていたはずの選手たちに報いるものだ」と結びました。
つまり、大会中止にともない保険が適用され、賞金を捻出することができたようです。
全英OPは、1877年に第1回が行われ、それ以来、中止となったのは、第1次世界対戦(1914-1918年)と第2次世界対戦(1940-1945年)の2つの大戦のみですので、中止の確率は極めて低く、それでも毎年保険料を支払い、今年のようなまさかの事態に備えていたのが功を奏したのでしょう。
「パンデミック保険をかけていた彼らが賢明だったからだ·」との声もあります。

全英OP2020中止も賞金支給に海外の反応は?





出典:Twitter

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まとめ
要約すると...
- 全英OP2020中止による総額1000万ポンド(約13億5000万円)の賞金の支給額の詳細を表にした
- 大会中止にも関わらず賞金支給ができたのは、このような事態に備えて興行中止保険をかけておいた主催者の読みと選手への温かい思いである
- トップ選手初め、多くのファンから、主催者に一流の対応との賞賛、感謝の声が溢れている
コメントにあるように主催者としては、賞金を来年に繰り延べして、2倍にするなどの方法もあったとは思いますが、コロナで稼ぐことができない選手の窮状を思ってこのような処置を取ったようです。
一方、全米オープンは予定通り8月31日からニューヨークで開催されるとしています。
コロナ感染が収束しないアメリカでの開催に、感染対策は講じられると言いながらも、選手からもさまざまな意見がでており、参加しないことを表明した選手もいます。
また、大会で生活費を稼ぐ必要がある選手は、感染のリスクがあっても参加せざる得ないだろうとも言われています。
中止した全英OP、強行する全米OP、9月に延期した全仏OP果たしてどれがコロナ禍でのテニス大会の正解となるのでしょう。
今秋には結果が分かると思いますが、全英OPの対応が選手や審判、観客の安全を最優先し、選手らへの経済保証をきちっとやったという意味では、スポーツ主催者として、最も賢く、一流のやりかたのように思えます。
