東京オリンピックの年の経済

中国でスマホ解約1400万件以上はなぜ?日本で言えば何件に該当?今後の経済を占う

中国大手通信会社3社のスマホ契約者数が、今年1月から2月まで間、1400万人以上減少しています。なぜこのような膨大な解約者が出たのでしょう。また、日本ならどれくらいの人数に相当するのでしょう。

特に、武漢葬儀場の大量に廃棄されたスマホ写真の真偽について現地情報にも当たって、調べてみました。

ひまり
信じられない数だわ!

中国でスマホ解約1400万件以上はなぜ?

中国移動(チャイナモバイル)、中国聯通(チャイナユニコム)、中国電信(チャイナテレコム)の大手3社でのスマホ解約1400万件以上はなぜ生じたのか?コロナウイルス蔓延によるのか調べてゆきます。

実態は、契約者数トップの中国移動の楊会長によると、2020年1月から2月の間に、スマホの契約者数が725万人減、4Gの顧客数は1200万人減、新規契約者数が約6割減、ホームブロードバンドの愛用者数が6割減、2月のスマホなどの商品売上が3割減で、多大な影響を被ったといいます。

なぜ中国でスマホ解約がこれほどに達したかの原因を中国工業情報省(工情省)情報通信管理局の会見を含めて、考えてみましょう。

<新型コロナウイルス感染拡大の影響>
1.通信会社の店舗が閉鎖されるなどで、新規契約数が伸び悩んだ。
2.ウイルス流行と都市封鎖などによる経済不況で、企業が倒産し、携帯電話を維持できず、解約した。
3.不況により複数の台数を契約していた個人が予備の携帯電話を解約した。
4.プリペイド式の携帯契約者が、企業の操業停止が続くなどの理由で、臨時に契約していた携帯番号を解約した
5.コロナ感染により亡くなった人が公式の数字(3,316人 4/2現在)より大幅に多く、これが解約の大幅な増加に繋がった。
<その他の影響>
6. スマホによるインターネット接続の速度向上、料金引き下げに合わせ、データ通信用に2枚目のSIMカードを持っていた利用者が解約した
7. 中華人民共和国工業情報化部が2019年9月に実名登録を強化し、12月には、通信事業者に対し、直販店で新しい電話番号を契約する顧客を登録する際、利用者の顔認証データを収集することを義務付けた。これを嫌う契約者が流出した。

この中で、特に5が事実であれば衝撃的です。ネット上で大きな話題となっています。
まずこれの真偽について調べてみましょう。

2月1日 台北のMR.486というユーザーがツイッターに「武漢病院が火葬場の携帯電話を片付けるのは恐ろしいことだ。これは本当ですか?」とコメントして投稿した動画が発端のようです。

動画には、「病院の火葬場でスマホをきれいに片付ける。どのスマホにも人生の履歴が残っているのに。」と書かれていますが、どこの病院とは書かれていません。

さらに、他のひとがレスポンスして、この動画と関連する写真がアップされたのは去年の11月13日で、中国でコロナ感染の最初の感染者が確認されたとされた11月17日(中国当局はデータを公表せず)と、時系列的に合わないと指摘しています。

写真が全く同じかどうかは確認できませんでしたが、似たような事件についての現地の記事がありましたので紹介します。

「武漢の葬儀場に所有者のないスマホ?フェイク!」
https://www.guancha.cn/politics/2020_02_17_536867.shtml?s=zwyxgtjbt

2月17日の「科普中国」のニュースによると、

最近、作家の方方の日記として「敷地にいっぱいのスマホの写真と、これは葬式場の敷地内に放り出された所有者のいないスマホで、その所有者は灰となった」との説明があるツイッターが広がった。

確認したところ、実際の状況は次のとおりでした。
方方氏によると、「2月15日の午前1時39分に、テキストだけで、写真を全く含まない文章の日記を送った。
これは偽のうわさで、わたしはひどく傷ついた。訴えるつもりだ。」と述べています。

記者が調べたところ、上記のスマホの写真は、インターネット上で古いスマホをリサイクルするための古い広告だった。
これは画像をテキストの記事に挿入したものだった。

インターネットのうわさに注意が必要だ!

中国メディアの「偽のうわさに注意」の記事の1つですので、全面的に信じて良いかどうかというところですが、ありそうな話だとは言えそうです。

以上を総合的に考えますと、1400万人以上が、新型コロナウイルスの犠牲者の数というのはかなり無理があると思えます。

次に、1400万人という数について考えてみます。

中国では近年、電子決済が普及しているため、スマホがないと生活が非常に不便で、高齢者も含め、ほぼ一人一台所有しています。

スマホの契約者数が7億6000万人を超える世界最大手の中国移動(チャイナモバイル)の場合で、2か月の解約725万人は1%程度ということになります。

全体でも2018年6月現在の中国のスマホ加入総数は前年末比9,229万増の15億978万でした。1400万人は0.9%程度ということになります。

この年、1年で、6%増加していますので、2か月なら、約1%1598万人の増加となります。
コロナの経済不況で、1%程度が減少したと考えても不合理ではないと思えます。

実際、楊傑会長は今年後半に5Gの普及も含めて契約数の回復に自信を持っているようです。

中国はなんでも数値がでっかいな!
れん

日本でいえば180万件!今後の経済を占う数字となるか

日本の場合に当てはめてみましょう。
日本の2019年12月末時点のスマホの契約数はドコモ、ソフトバンク、auの主要3社合計で1億8025万8600件ですので、1%とすると、180万件の減ということになります。
この時、2019年9月から12月の3か月で、3社で、179万件の増加を記録していますので、1%減少というのは痛いでしょうが、致命的な数値とは言えないと思えます。
これに耐えれば、コロナ後に十分回復できると考えられます。

ひまり
たいしたことないのか!

中国でスマホ解約1400万件以上へのネットの反応

凄い情報です。1月~2月の中国でのスマホ解約が1450万台。この情報が本当なら、スマホは1人に一台持つ時代。解約者=武漢ウイルス死者ならとてつもない数字
亡くなった人や政権批判で没収されたスマホかな?水増し契約分?それにしてもすごい数・・
死者が3200人台としている。10倍でも32000なのであり得ない数字だ。なぜこんな数字が出たのか、真偽はこれから確かめられるだろう。
仕事で使う携帯電話=企業倒産分も含まれるのでは?
おいおい、中国火葬場のスマホデマ、尾ひれついてんぞ、、普通に考えろって、武漢の人口1400万。1450万台のスマホが火葬場にあるわけねえだろ、、、1万台すらあやしいだろ

出典:Twitter

本当なら頭がくらくらするよ!
れん

まとめ

要約すると...

  • 中国でスマホ解約1400万件以上は主にコロナウイルス流行、都市封鎖など経済的な理由によると考えられる
  • 1400万件以上がコロナによる犠牲者に相当するという説には無理がある
  • 1400万件は契約総数の1%程度で、この程度の減少は致命的ではなく、中国、日本ともコロナ以降に、経済的には十分回復可能な範囲にある

中国に関する数値を扱う場合に、注意しなければいけないのは、人口が日本の10倍あるということです。日本の感覚で、あり得ない数値と思えても、10倍したときにどうかと考える必要があります。

ジョンズホプキンス大学で昨年11月に行ったパンデミックのシミュレーションでも、注意すべきことの1つとして間違ったうわさやフェイクニュースが挙げられています。

感染しない、させないとともに情報の面でも、慎重に考えて行動することが求められるようです。

ひまり
コロナコロナの情報でアップアップだわ!

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