カリブ海のハイチで8月14日午前8時半(日本時間同日午後9時半)ごろ、マグニチュード7.2の地震が発生し、大きな被害が出ていますが、8月12日からの3日間に、米国・アリューシャン列島、南大西洋・サウスサンドウィッチ諸島、フィリピン・ミンダナオなど4回のマグニチュード7以上の地震が世界で連続して起こっています。
これも地球温暖化、気候変動と関係あるのではと心配になります。
M7以上の地震が連発するなんてことは、過去40年にあったのでしょうか?
データを詳しく調べてみましょう。

目次
M7以上の地震が連発!3日間で4回
M7以上の地震が連発した今回のケースを詳しく見てゆきます。
2021年08月14日21:29頃 M7.2 中米、ハイチ
2021年08月14日20:58頃 M7.0 米国、アラスカ半島、アリューシャン列島
2021年08月13日03:32頃 M7.5 南大西洋、サウスサンドウィッチ諸島
2021年08月12日02:46頃 M7.2 フィリピン付近、フィリピン諸島、ミンダナオ
今回の特徴は、最初に発生した場所付近で、繰り返し、マグニチュード7以上の地震が起こったのではなく、中米、北米、南大西洋、東南アジアと4回の地震が地球上の広い地域に分散している点にあります。

過去40年588回でそんな連発あった?
USGS = アメリカ地質調査所のデータベースから、1980年1月1日以降~の世界中のマグニチュード7以上のデータを検索すると今回を含めず、2021年8月12日までで、588回ありました(気象庁の海外の地震情報参照)。
このうち、マグニチュード7以上の地震が3日間で3回以上あった場合に絞ると、今回を除いて、4回となりました。
3.11東日本大震災のように、同じ場所近辺で繰り返し、マグニチュード7以上の地震が発生した場合も含みます。
具体的には以下となります。
連続回数 | ▼発生時刻 | 震源地 | マグニチュード |
---|---|---|---|
4C | 2021年08月14日21:29頃 | 中米、ハイチ | M7.2 |
2021年08月14日20:58頃 | 米国、アラスカ半島、アリューシャン列島 | M7.0 | |
2021年08月13日03:32頃 | 南大西洋、サウスサンドウィッチ諸島 | M7.5 | |
2021年08月12日02:46頃 | フィリピン付近、フィリピン諸島、ミンダナオ | M7.2 | |
3B | 2021年03月05日04:28頃 | 南太平洋、ケルマデック諸島 | M8.1 |
2021年03月05日02:41頃 | 南太平洋、ケルマデック諸島 | M7.4 | |
2021年03月04日22:27頃 | ニュージーランド付近、ニュージーランド北島東方 | M7.3 | |
4B | 2012年04月12日16:16頃 | 北米西部、メキシコ、バハカリフォルニア州 | M7.1 |
2012年04月12日07:55頃 | 中米、メキシコ、ミチョアカン州 | M7.0 | |
2012年04月11日19:43頃 | インドネシア付近、インドネシア、スマトラ北部西方沖 | M8.2 | |
2012年04月11日17:39頃 | インドネシア付近、インドネシア、スマトラ北部西方沖 | M8.7 | |
4A | 2011年03月11日15時15分頃 | 日本、茨城県沖 | M7.4 |
2011年03月11日15時06分頃 | 日本、三陸沖 | M7.0 | |
2011年03月11日14時46分頃 | 日本、三陸沖 | M7.9 | |
2011年03月09日11時45分頃 | 日本、三陸沖 | M7.2 | |
3A | 2010年07月24日08:15頃 | フィリピン付近 | M7.2 |
2010年07月24日07:51頃 | フィリピン付近 | M7.3 | |
2010年07月24日07:08頃 | フィリピン付近 | M7.1 |
3日間で4回が、2011年3月の東日本大震災、2021年4月のインドネシア、中米、北米そして今回のハイチなどの3ケースとなります。
3日間で3回は、2010年7月のフィリピン付近、2021年のニュージーランド、南太平洋の2ケースとなります。
過去のデータを見ても、連続した後に、M7以上の地震が頻発して、止まらなくなった事例はありませんので、過度に心配する必要はなさそうです。

M7以上の地震連発にSNSの反応は?





出典:ヤフコメ

まとめ
要約すると...
- M7以上の地震が3日間で4回起こったのは、東日本大震災時を含め過去40年では、2度ある
- 但し、M7以上の地震の4回がすべて異なった地域というのは、今回が初めて
- 地球が活発になっているのでは?との声や、日本で起こらないことを望むとの声が

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