東京オリンピックの年の気象

浜松なぜ暑い?内陸の熊谷・多治見越えの最高気温がなぜ海沿いで起きたのか?

浜松市で8月17日午後0時10分、国内観測史上最高気温タイの41.1℃を観測しました。

内陸部の熊谷・多治見などなら分かりますが、海沿いの浜松がなぜこんなに暑いのか驚きです。

考えられる5つの理由をまとめ、キーとなるフェーン現象についてもやさしく解説しました

ひまり
最近の夏は熊谷ばかり有名だった

浜松なぜ暑い?熊谷・多治見越えの最高気温

熊谷・多治見越えの最高気温を記録した浜松がなぜ暑いのか見てゆきましょう。

浜松市中区で8月17日午後0時10分、国内観測史上最高気温と並ぶ41.1℃を観測しました。
これまで、最高気温というと、2007年8月16日、埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で40.9℃と、山形の40.8℃を、74年ぶりに更新しました。
その後も熊谷市は、2018年7月23日に今回の記録と同じ41.1℃の国内観測史上最高気温を観測するなど、日本一暑い町として、毎夏の常連となっていました(Wikipedia参照)。

気象庁のデータから、最高気温ランキングTOP11を見ましょう。

最高気温ランキング
都道府県
地点
起日
1静岡県
浜松
41.1
2020年8月17日
1埼玉県
熊谷
41.1
2018年7月23日
3岐阜県
美濃
41
2018年8月8日
3岐阜県
金山
41
2018年8月6日
3高知県
江川崎
41
2013年8月12日
6静岡県
天竜
40.9
2020年8月16日
6岐阜県
多治見
40.9
2007年8月16日
8新潟県
中条
40.82018年8月23日
8東京都
青梅
40.8
2018年7月23日
8山形県
山形
40.8
1933年7月25日
11
山梨県
甲府
40.7
2013年8月10日

多くが、埼玉県岐阜県山梨県など内陸か、海を持つ県でも、山形(山形県)江川崎(高知県)青梅(東京都)などかなり内陸部に入り込んだ地点でした。

ところが、浜松市は静岡県の西部に位置し、海岸沿いにある市で、海からの涼しい風が吹いてきて暑さ、まして国内最高気温とは、無縁な町と思われてきました。

事実、浜松で40℃を超えたのは前日8月16日の40.2度が初めて。それまでは2013年8月11日に記録した39.8度が最高でした。

夏暑くて冬寒いのは盆地だと聞いてきたが
れん

海沿いでなぜ?浜松の暑さの理由

では、海沿いの町である浜松でなぜ国内最高気温タイがでたのでしょう。
理由を5つ挙げます。
1.   強い日差し
ここのところ連日晴天で、日中の日差しは強烈でした。地面の温度を相当上げています。
2.朝の気温が高かった
前日の40℃越えの影響で、朝の最低気温27.8℃と、下がりきらないまま昼を迎えた。
3. 浜松の地形
南側は海に面しており、南風が吹くと、海からの涼しい風が吹きますが、浜名湖の西側には山が連なっているなど、北西部に山がある地形となっています。
4.高気圧の配置
地上から6000メートル付近まで南から張り出す太平洋高気圧にずっと覆われていていました。
高気圧の中心が西に在るため、浜松への風は、右回りで北西風になっていました。
5. フェーン現象
山越えの北西風によるフェーン現象が起きたため、温度を上昇させた。

フェーン現象とは、山の斜面にあたった風が山を越え、暖かく乾いた風になって下りてくることにより、その付近の気温が上がる現象のことを言います。
5月ごろ~9月ごろにかけての北陸地方のニュースでよく聞きます。

ここで、フェーン現象とはどういう仕組みで起こるかを簡単に説明してみましょう。

湿った空気を含む風が山地にぶつかると、山に沿って、上昇していきます。
上昇すると空気の温度が下がっていきます(100m上昇するごとに温度が1℃下がる)。

さらに空気が上昇し、温度が下がっていくと水分が凝縮して、雲となります。
こうなると、凝縮熱を発生するため、上昇したときの温度の下がり方が小さくなります(100m上昇するごとに温度が0.5℃下がる)。
空気の中の水分は雨に変わり落ちていくので、抜けてゆき、乾いた空気となります。

空気が山の上に到達すると、今度は反対側に下降していきます。この空気は、乾いていますので、100m下降するごとに温度が1℃ずつ上がります。

その結果、例えば、山の高さを2000mとした場合、25℃だった空気が山を越えて下りてくると30℃に上昇しています。
これがフェーン現象の仕組みとなります。

つまり、浜松の地形と高気圧の配置がちょうど重なり、フェーン現象が起き、1,2の要因に加わって、国内最高温度となったという訳です。

ひまり
条件がぴったりあったということのようね

浜松最高気温にネットの反応は?

人が歩く路面温度は何度なんでしょう…
ここ最近本当に灼熱地獄です。
これからは夏はこうなる事を覚悟しておいた方が良い。
普通に温暖化の現象ですよ。普通のサラリーマンやってる人たちも認識せざるを得ない状況になってきています。更にもっとひどい現象が予想されており、それらは確実にここ数年のうちに我々の目の前にやってきます。
その命にかかわる危険な暑さであっても、屋外での作業となる職種の人々・・・
水分と塩分補給だけでなく、保冷ベストのような冷却ウエア着用を義務付ける法律が必要かもしれない。
何にせよ「日本一暑い街」で暫くは町おこしが出来るかも? と前向きに考えないとやってられない暑さです(笑)

出典:ヤフコメ

毎年こうなるなら、夏は憂鬱ね
れん

まとめ

要約すると...

  • 最高気温を観測した理由は、連日の強い日差し、朝既に暑かったことに加え、北西部に山を抱える地形、西に中心を持つ高気圧によるフェーン現象が加わったため
  • フェーン現象の仕組みは、湿った空気が山を上る際に、温度を下げながら、水分を凝縮する際の熱の発生と、山を下る際の、乾いた空域の温度上昇による温度の差から説明される
  • 灼熱地獄にうんざりだが、これからの夏もますます暑くなりそうで、心配する声多数

筆者も、浜松というと、海沿いの涼しい風を思い出して、なぜ最高気温がと驚きました。
山形や熊谷の、最高気温も、フェーン現象で説明されることが多いようです。

最高温度ランキングを見ても2018年以降の記録が11都市中7都市を占めています。

地球温暖化の影響もあってか、フェーン現象が起こらなくても各地で連日40℃近くになるのが当たり前の日本の夏となってきたようです。

ひまり
コロナに加えてこの暑さうんざりするわ

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