8月7日の熱中症警戒アラートが、前日のPM 5:00と当日のAM 5:00に茨城県、千葉県、東京都に対し、試験運用後、初めて発表されました。
8月8日には千葉県と神奈川県に対して、発表されました。
この熱中症アラートが発表されると、学校へはどんな影響があるのでしょうか?
高温注意情報と何が違うの?なぜ必要なの?などの声があります。
ネットの評判と共に、じっくり見てゆきましょう。

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熱中症アラートで学校への影響は?
熱中症アラートで学校への影響はどうかを見てゆきましょう。
試行段階ですので、現段階では、学校はどうすべきとはっきり決められていません。
但し、熱中症警戒アラートが発表されると、以下の予防行動をするよう呼びかけられています。
・不要・不急の外出はできるだけ避ける
・エアコン等が設置されていない屋内外での運動や活動等は、原則、中止や延期をする
屋外の体育の授業はもちろん中止で、そして、これほど熱中症の危険のある日に、通学させるのは危険として、学校は休校とする案が検討されています。
尾木ママも、ブログで、
せめて「熱中症警戒アラート」発令時は休校にー
「熱中症警戒アラート発令」されている中を登下校することはあまりに非人間的!!
いくらマスク外しても中にはきちんと外すことが出来ない子どももいるはずですーーアラート発令時には休校にする原則を確立すべきだと思いますー
と訴えています。

熱中症アラートの基準
暑さ指数(WBGT)が33℃以上になることが予想される場合に、前日の夕方や当日の朝に、環境省と気象庁が共同で「熱中症警戒アラート」を発表し、熱中症への警戒を都県単位で呼びかけます。
今年度は、環境庁が関東甲信地方の1都8県に対して、7月から先行的に実施しています。
従来も気温35℃以上が予想されるとき「高温注意情報」を出していて、警戒を呼び掛けていましたが、例えば、去年、東京では23回に上り、盛夏期にはほぼ毎日出される結果となりました。
マンネリ化して警戒の意味が希薄になって来ていました。
これに代わるいわば、熱中症警戒の「最後通告」というべきものとして、湿度の寄与を大きく取り入れた熱中症警戒アラートの試行が始まったわけです。
テレビや防災無線、Lineなどで伝えられます。
これだと去年、東京であれば、10回程度となり、大雨での最高レベルである特別警報(既に災害が発生している状況)に相当する最高レベルの警戒情報になります。
厳しい暑さが続きます.
明日8日の最高気温は甲府・名古屋・大津・京都・奈良・大阪・岡山・高松・松山・宮崎で35℃の猛暑日となり,東京都心・横浜・館山33℃など広く真夏日の予報です.関東では神奈川県・千葉県で熱中症の危険度が最高レベルになるため熱中症警戒アラートも発表.適切な暑さ対策を! pic.twitter.com/1RWX0kGp7x— 荒木健太郎 (@arakencloud) August 7, 2020
熱中症アラートの基準となる暑さ指数(WBGT)を確認しておきましょう。
暑さ指数(WBGT)とは?
暑さ指数WBGTとは、Wet-Bulb Globe Temperature(湿球黒球温度)の略で、熱中症の危険度を判断する数値として、環境省から情報提供されています。
https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_data.php
人の熱バランスに影響の大きい気温(乾球温度)、湿度(湿球温度)、輻射熱(黒球温度)を1:7:2の割合で取り込んで算出されます。
3要素は温度として測定していますので、これから算出された暑さ指数の単位は温度となります。
高温注意情報の温度と混同しないように注意が必要です。
屋外での算出式は次のとおりで、
WBGT(℃) =0.7 × 湿球温度 + 0.2 × 黒球温度 + 0.1 × 乾球温度
湿度の影響が一番大きいことが分かります。
環境省は全国各地の実測値と明日、明後日の予測値を提供しています。
「暑さ指数(WBGT)の実況と予測」
赤:危険 31℃~
橙:厳重警戒 28~31℃
黄:警戒 25~28℃
水:注意:21~25℃
青:ほぼ安全:~21℃
赤:危険 31℃~よりさらに高い、暑さ指数33℃以上が予想される場合に、熱中症警戒アラートが発表されるわけです。
具体的に、7日15:00での東京、千葉県、茨城県内の暑さ指数(WBGT)は次の通りでした。
東京都 青梅 31.8 府中 31.2 東京30.1
千葉県 牛久 32.1 茂原 32.8
茨城県 鹿嶋 31.9
ちなみに、7日15:00時点での全国の暑さ指数(WBGT)ランキングは、以下です。
1 中村(高知) 34.5
2 江川崎(高知) 34.3
3 新宮(和歌山) 33.9
4 佐賀(高知) 33.7
5 加世田(鹿児島)33.3
6 茂原(千葉) 32.8
南の湿度が高そうな地域が15時でも、簡単に33℃を超えているようです。
(以上環境庁熱中症予防情報サイトより)

熱中症アラートに関するネットの反応




何故、注意報、警報などと分かり易い表記をしないのだろうか?

出典:ヤフコメ

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まとめ
要約すると...
- 熱中症アラートが発表されると学校では、屋外での体育の授業などは当然中止だが、休校とする案が出ている
- 熱中症アラートは高温注意情報が頻発しすぎで、熱中症の危険を訴える効果が薄くなっているため考案された、湿度の要素を多く取り入れた警報である
- 熱中症警戒アラートの名称、特にアラートの評判が最悪である
コロナ対策でマスクの着用も考えねばならないこの夏、試行されている熱中症アラートについて詳しく調べました。
アメリカなど夏に、日本以上に温度が高くなっても、湿度が低ければ、ずいぶん過ごしやすく、木陰に入りさえすれば、暑さはなんでもいないというのが、筆者にも実感としてあります。
湿度のファクターを大きく取り入れること自体は、特に日本の夏の危険性を評価するには良いと思えます。
今後このアラートが有名無実とならないようにどう全国展開して運用してゆくか?環境庁の手腕が問われています。

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