スウエーデンは世界初の試みとして、新型コロナウイルスの脅威に対して、集団免疫と言う対処法で臨んでいます。
世界では驚きと賛否両論が渦巻いて、スウエーデンの試みを注視しています。
集団免疫とは分かりやすく言うとどういう事か、集団免疫の獲得期間がどのくらいなのか気になります。
じっくり見て行きましょう。

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集団免疫とはわかりやすく小学生にも伝えるとどういうこと?
集団免疫とはわかりやすく小学生にも伝えるとどういうことになるか説明してみましょう。
毎年冬になると流行するインフルエンザで考えて見ましょう。
インフルエンザも、新型コロナウイルス感染症と同じく、ウイルスによって感染します。
マスクをしない人の咳の飛沫を浴びて、インフルエンザにかかったことのあるひとの話を聞いているでしょう。
インフルエンザの場合は、1度かかると、1シーズンくらいは、かかることがありません。
これは体の中にインフルエンザウイルスに対する抗体ができるためです。
抗体というのは、ウイルスなどが、体に侵入してきたときに、そのウイルスを見分けて、特別に結びつき、体から排除するように働くもののことを言います。
冬になる前に、インフルエンザワクチンの注射をしたことがあると思います。
これは、ウイルスから作られたワクチンで、無毒化されています。
この注射をすれば、抗体が作られ、インフルエンザにかかりにくく、かかったとしても軽く済みます。
これを、ウイルスから、からだを守ってくれる抗体ができて、インフルエンザウイルスに対する免疫ができたと言います。
インフルエンザに対する免疫をもったひとがたくさんいれば、ウイルスが感染できる人が少なくなり、人から人への感染が抑えられ、そのシーズンに大流行することがなくなります。
しかし、新型コロナウイルスに対してはまだワクチンができていません。
数年かかるということも言われています。
そこで、スウエーデンなどで試みられたのが集団免疫という考え方です。
感染者を閉じ込めず、普通の生活をすることで、あえて新型コロナウイルスを、多くの人に感染させ、結果として大部分のひとが免疫を持てば、それ以上の感染を抑えることが出来て、感染の拡大がおさまると言う考え方です。
これには、一人の感染者が何人に感染させるかという感染力や、免疫が有効な期間、感染したひとのうちどれくらいが死亡するかという致死率で、その結果は大きく変わってきます。
新型コロナウイルスについては、まだこれらの点がはっきりしていませんので、どれだけのひとが感染すれば感染が広がらなくなるのか、死亡者が多数とならないか、病院に重症者があふれて、医療がパンクするなどの心配があります。
ただ、普通の生活が続けられ、学校や店は開いたまま、会社にも通勤しますので、経済への影響、日常生活への影響を最小限に抑えることが出来ます。

It’s almost eerie to see normal life in Sweden. Yes, they have more #Coronavirus cases than other Scandinavian countries. But not more, proportionately, than many other countries that have gone into lockdown. And unlike the rest of the world, Sweden still has an economy! pic.twitter.com/bvIRgdjaG0
— Dinesh D'Souza (@DineshDSouza) April 23, 2020
集団免疫の獲得期間はどれくらい?
集団免疫を獲得するのにどれくらいの期間が必要でしょうか?
集団免疫に必要なひとの全体に占める割合は、ひとりの感染者が平均して何人にうつすかという感染力R0によって決まります。
R0が12以上のはしかの場合、集団免疫が働くためには、約90%の人数が免疫を持つ必要があります。
新型コロナウイルスの場合、2~2.5と推定されていますので、もしR0が3と仮定すれば、人口の66%が免疫を獲得する必要があります。
スエ―デンの人口を約1000万人とすると、660万人が感染し、致死率を低く見積もって1%としても6万6千人が死亡することになります。
現在スエ―デンでは、20302人が感染し、これは人口の0.20%となっています。死者は2462人で、致死率は12.1%です。
まだ検査されていない実際の感染者はもっと多いとして10倍としても、全国民の66%が感染するためには、これまでの33倍の時間がかかります。それまでに免疫が切れるひとがでれば、もっと長い期間が必要ということになります。
感染者が多い、ストックホルムで、集団免疫がまもなくできる見通しとスエ―デンの当局は述べていますが、都市部の感染者が、免疫の少ない地方に行けば、そこで感染が広がるのではないでしょうか?
全国民が集団免疫を獲得する期間は、ワクチンがなく、感染爆発を起こさせないとすると、相当の長期間かかるとしか言えません。

集団免疫論に関するネットの反応

根本的に死生観が日本とは違うから、ある意味高齢者切り捨てともいえるスウェーデン方式は日本ではできないでしょうね。

他国は感染を抑えようという政策の中での検査で、国によって検査する基準も検査できる数も違う。



出典:ヤフコメ

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まとめ
要約すると...
- 集団免疫とは、多くの人がウイルスに感染し、大部分のひとが免疫を獲得することにより、感染を収束させることが出来るという考え
- 集団免疫を獲得する期間は、ウイルスの感染力などに左右され明確には分からないが、全国民の大部分が感染する必要があると考えられ、ワクチンなしでは、相当な長期間が必要と考えられる
- スエ―デンでの集団免疫の試みを危ぶみ、日本ではとても採用できないとの声多数
未知の新型コロナウイルスに対しいろんな学者が国を挙げて取り組んでいますが、集団免疫も一つの考え方です。
取り組む国が一つあってもいいでしょう。
その実験を我々は見守るしかありません。
スウエーデンが採用した集団免疫が正しいかどうかは今の時点では判断できず、将来歴史をさかのぼって、振り返って初めて分かることになります。

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