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タイブレークで自責点と打点どうなる?ルールを確認して分かりやすくまとめてみた

昨年はコロナ禍のため中止になってしまった春のセンバツ甲子園高校野球大会。今年の第93回選抜高校野球大会は、予定通り3月19日に開催される方向で準備が進められています。

ただしやはりコロナ禍が収まっていないため、様々な制限の中での異例な大会に。コロナとは直接関係しませんが、今回から導入される試みの一つが「全試合タイブレーク」です。その目的やルールは?自責点や打点の扱いはどうなるのかなど、基本を分かりやすくおさらいしてみました。(出典:Wikipedia、日本高野連サイトなど)

センバツは人数制限ながら観客入りの方向。それはよかったけど、アルプスでの吹奏楽の応援は禁止!練習してきた応援団ちょっと可哀想……(今年は太鼓メイン?)
ひまり

タイブレークで自責点はどうなるか

今年の高校野球シーズンを前に、様々な対策を検討中の日本高野連。このほどの理事会で、今年は甲子園など主要大会や地方大会の全試合にタイブレーク制度を広げることを決めました。

そもそもタイブレークとは?

タイブレーク」とはあらかじめ人為的に走者を置き、点を入りやすくすることで試合の決着を早める目的の特別ルール。高校野球では18年春の選抜大会から導入され、夏の選手権大会や地方大会でも一律に採用されてきました。

延長戦のみに適用し、甲子園大会の場合延長12回までに決着していない場合、13回以降は毎イニング無死1、2塁から試合を開始します。大会によっては満塁からスタートするケースもあります。

ひまり
元々議会で賛否同数の時、議長がどちらかに一票を投じる採決が由来。「同数均衡 (tie) を破る (break)」意味なんだって
選手の故障防止や時間短縮のためアマや国際野球では延長戦タイブレークは今や常識。さすがにプロのMLBやNPBでは難しいかな
れん

タイブレークの公式記録はどうなる?

成長途上の選手の怪我防止が大目的ともいえるタイブレーク。ただ「人為的設定」だけに、気になるのはその場合の公式記録です。タイブレークに入った際、スコアブックなどでは投手や打者、走者の自責点・打点・失点・得点・盗塁などは、記録上どのような扱いになるのでしょうか。

これについては日本高野連が正式に規則を公表していますので、次項で詳しく見てみましょう。

タイブレークで打点はどうなるか

ヒットも打たず四球も選んでない人為的な走者が最初から塁にいるタイブレーク。そこでいきなり本塁打を打たれて「3ラン」になった場合、投手の自責点は「3」?打者の打点は「3点」?それじゃあ投手はちょっと気の毒な気もしますが、実際の公式記録はどうなるのでしょうか。

これについては高野連が「高校野球特別規則(2021年版)」で明確に通達していますので、以下に引用します。

▽タイブレーク時の公式記録の取り扱い

チームおよび個人の記録はすべて公式記録とするが、次項以下に掲げることには留意する。

① 投手成績
(a) 規定により出塁した2走者は、投手の自責点としない。
(b) 完全試合は認めない。
(c) 無安打無失点試合は認める。

② 打撃成績
(a) 規定により出塁した2走者の出塁記録はないものとする。ただし、「盗塁」「盗塁刺」「得点」「残塁」等は記録する。
(b) 規定により出塁した2走者を絡めた「打点」「併殺打」等はすべて記録する。(規則 7.01)
日本高野連公式サイトより

つまり自責点と打点に関しては①あらかじめ置いた走者の分は投手の自責点にしない、②打者は人為的走者の分も打点になる、ということです。具体的な試合の例を想定すると、以下のような扱いになります。

【例 1】延長13回表、タイブレークで無死1、2塁。先頭打者が本塁打を打った。

・先攻チームに3点入る
・相手投手 …… 自責点1、失点3
・打者 …… 打数1、本塁打・安打各1、打点3、得点1
・走者 …… 得点1

【例 2】延長13回表、タイブレーク無死1、2塁でダブルスチール成功。先頭打者がヒットを打ち2者生還。

・先攻チームに2点入る
・相手投手 …… 自責点0、失点2
・打者 …… 打数1、安打1、打点2
・走者 …… 盗塁1、得点1

れん
アマだから〝お金〟にも絡むプロと違ってあまり通算個人記録とかは重視されないけど、選手にとっては学生時代の大事な足跡。野球って「統計のスポーツ」だしやっぱ記録は大切だよね

タイブレークは高校野球決勝でも採用

というわけで日本の高校野球の場合、あらかじめ置いた走者の分については、投手の自責点にはならず、打者や走者自身は記録に含める、という仕分けになっている「タイブレーク制度」。今年から全試合導入ということは、決勝戦はどうなるのでしょうか。

18年の導入以来これまでは、甲子園大会の優勝や甲子園の切符がかかる地方大会決勝については、各校の現場から「選手たちに悔いのない決着をさせてやりたい」との要望が多かったため、例外扱いに。つまり各大会の決勝だけは、従来通り「延長15回で引き分けなら翌日再試合」になっていました。

しかし高野連では「これからの高校野球は生徒の健康保護を最優先に考えるべきだ」「地方大会から何試合も連戦が続き、疲労が蓄積している決勝こそタイブレークが必要との声が高まり、今年から決勝を含めた全試合で実施することになったそうです。

なるほど納得。ってことは「マー君vsハンカチ王子の延長15回再試合」みたいな〝感動のドラマ〟はもうなくなるのね……(雨天中止での再試合はありえます)
ひまり

高校野球決勝タイブレーク採用にみんなの声は?

障害予防の観点重視、健康第一の改革
個人的には反対。勝ち負けはやりきらないと消化不良。観てる者もそう。普段何の為に辛い練習をしているのか。実際プレーする何万といる球児に聞くべき
色々賛否はあるのは仕方ない。けど野球はルール改正がちょいちょい行われたり大会ごとのルールが存在する。ダメだとなればまた改正されるでしょ
トッププロの国際大会でも大学・社会人でも当たり前だよ
タイブレークといえばカーリング。ロースコアもあれば乱打戦もあって、ある意味野球と似た要素が多い。毎回タイブレークみたいな感じかな

出典:twitter

まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

要約すると...

  • 高校野球で今年から延長戦タイブレークを全試合に拡大へ。センバツも
  • 人為2走者の分は投手自責点にはカウントせず。打者は打点などに算入
  • 従来除外の甲子園決勝戦も今年から対象に。引き分け再試合ドラマ終焉

他競技ではよくあるタイブレーク、長い試合時間が〝難点〟でもある野球も、今ではアマや国際大会の延長戦では浸透してきました。これまでの実施結果では、タイブレーク開始後概ね2イニング以内に試合が決着しているそうですので、時短目的は達成されているといえます。

ちなみに高校野球では開始後15回を終了しても同点の場合、そのまま決着するまで試合を続けるそうです。ただし1人の投手が登板できるイニング数は15回が上限。もちろんここに「1人の1週間の総投球数500球以内」の制限も加わります。さて今年のセンバツ決勝、史上初の「タイブレーク決着」が見られるでしょうか。

れん
投手は「完全試合は認めない」けど「ノーヒットノーランはアリ」か。んー、まあそりゃそうなるかな

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