東京オリンピックの年の気象

7月台風発生数が2020年ゼロだと逆に8,9月に多くなる?過去の数字を調べてみた結果!

7月の台風発生数が少ないと、多くの年で年間平均値に近づくため、逆に8.9月に台風が多くなるという説があります。本当でしょうか?

過去69年間の数字から7月台風発生数と8,9月合計数に関連性があるかを統計的に調べてみました。

また、梅雨明けが遅いと、7月の台風発生数が少ないとの記事についても検証しました。

ひまり
豪雨でさんざんだわ!もう台風は結構よ

7月台風発生数がゼロって過去にあった?

7月台風発生数がゼロって過去にあったか?台風発生数のデータから確認してゆきます。


 7月
8月+9月
年間
関東甲信越梅雨明け
2010
2
11
14
7月17日ごろ
2009
2
16
22
7月14日ごろ
2008
2
11
22
7月19日ごろ
2004
2
18
29
7月13日ごろ
2003
2
12
21
8月 2日ごろ
1998
1
9
16
8月 2日ごろ
1995
2
14
23
7月23日ごろ
1988
2
21
31
7月31日ごろ
1985
1
17
27
7月15日ごろ
1975
2
11
21
7月15日ごろ
1959
2
12
23
7月 6日ごろ
1957
1
11
22
7月28日ごろ
1956
2
11
23
7月26日ごろ
1954
1
11
21
7月25日ごろ
1953
1
12
23
7月24日ごろ
平均(平年)
3.9
16.1
26.2
7月21日ごろ

1951年から2019年の気象庁のデータで見ますと、69年間で7月の台風数の発生数ゼロというのは記録になく1が1988年、1985年、1957年、1954年、1953年の5回、2が10回となっています。

7月の発生数が2以下というのは、69年の平均が3.9ですから平年の半分以下という特異な年となります。

では、これまでの2以下の年の8.9月度の台風発生数を見てみましょう。
69年間の8.9月度の平均個数16.1を上回るのは、15年中4回のみで、8.9月度に少ない年の方が多くなっています

コロナで手一杯なので、関係なしとして欲しい
れん

7月台風発生ないと8,9月は多くなる!?

では7月台風発生数と8,9月合計の相関関係を統計的に見てゆきましょう。

温暖化の影響があるかもしれませんので、年の範囲を、69年と最近20年、10年と3つ変えてみます。
相関係数が1に近いほど相関があると言え、+1だと正の相関、-1だと負の相関があると言います。

±0.7~1:かなり強い相関がある
±0.4~0.7:やや相関あり
±0.2~0.4:弱い相関あり
±0~0.2:ほとんど相関なし

7月の台風発生数が少ないほど、8,9月の台風発生数が多くなる説が正しければ、相関係数が-0.2より負になるはずです。

結果は
1951年~2019年(69年間)相関係数   0.19

2000年~2019年(20年間)相関係数    0.01

2010年~2019年 (10年間) 相関係数 -0.15となりました。

以上から相関係数は、±0~0.2で、「ほとんど相関なし」と結論できます。
期間を最近の10年とした方が、マイナスとなっていますので、この傾向が今後顕著になってくれば説が生きてくるのかもしれません。

なお、梅雨明けが遅くなると、7月の台風発生数が少ない説についても見ておきます。
7月に発生数が2以下の年の、関東甲信越梅雨明けとの関係を比べてみました。

先の表を見ますと、15年中8回が平年より関東甲信越梅雨明けが遅くなっていますが、これで約半分ですので、とても関係があるとは言えません。

ひまり
関係ないことがはっきりしたようね

2020年7月台風なしにネットの反応は?

梅雨が明けない代わりに台風がゼロでも、7月に台風が日本を直撃して被害甚大になった記憶はない。台風の発生ゼロでも、全国で大雨の被害が出てるから全然ありがたくない。
このまま7月に台風が来なければ1951年に統計取り始めて初 なぜ少ないの? 九州豪雨や長梅雨との関係は?
今月は台風の発生がゼロ。因みに夏の台風が少ないと秋に多く発生することが多いみたいです
それにしてもこの時期、台風が妙に少ないというのは不気味ですね…

今年は色々と変だよね〜 コロナから始まって、・・桜の開花も遅くて、梅雨も長い、台風は少ないけど、雨の日が多い、地震も多い、この先も夏らしくない気温…

出典:ヤフコメ

今年は大変な年であることだけは確かなようだ
れん

まとめ

要約すると...

  • 過去のデータからは、7月台風発生数が2020年ゼロだと逆に8,9月に多くなるとも少なくなるともいえず関連はないと結論される
  • 7月台風発生数は、69年間の平均が3.9で、1が5回、2が10回で、ゼロの年なく、今年は非常に特異な夏だと言えます。
  • 7月に台風がなくても、豪雨、長梅雨で大変、今年は色々と不気味とのコメントが多い

今までにないことが起こりますと、すぐ目の前の事象と結びつけようとしますが、データをもとにきちんと統計処理しないと間違った結論となります。

最近のコロナのデータにしても、どの数値を取るか、どのような範囲を取り、どう処理するかで、感染爆発目前から、十分抑えられているなど180度結論が異なることもあります。

7月台風数ゼロなら、8,9月多くなる説で、見ましたように、思い込みだけで、発信することのないように心がける必要がありそうです。

ひまり
数値に振り回されるのは良くないのは分かる

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