東京オリンピックの年のエンタメ

K-1コロナも中止なし決行の結果は炎上か賞賛か?

埼玉県と国が開催自粛を求めていた格闘技イベントK-1 WORLD GPが、さいたまスーパーアリーナで22日に約6500人の観客を集めて予定通り行われました。

「万全のコロナ対策を取る」として中止せず開催したK-1主催者に、SNS上では非難だけでない様々な声が上がっています。個々人に問われる究極の選択の問題だという見方もあります。

詳しく見てゆきましょう。

ひまり
どうもそう単純ではないようね

K-1コロナも中止なし決行の結果

K-1コロナも中止なし決行の結果はどうだったのか見てゆきましょう。

最も注目されていたK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の武尊(たける、28)vs ISKA世界ライト級王者アダム・ブアフフ(29、モロッコ)とのK-1&ISKAのダブルタイトルマッチ戦は、コロナ対策により、モロッコからのすべての国際線が運行停止となり、ブアフフが来日できなくなってしまいました。

そこで、急きょ元タイ国BBTVスタジアム認定フェザー級王者ペッダム・ペットギャットペット(24タイ)のノンタイトル戦に変更となり、試合順もファイナルからセミファイナルとなりました。

この試合は、打ち下ろしの右で、武尊が2R49秒 TKO勝利しました。

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‪コロナウイルスの影響で対戦相手が来日出来なくなり 対戦相手変更になりました。‬ タイトルマッチが無くなったのは悔しいけど ‪やることは同じ‬。最高の試合して‬ ‪みんなにパワー送ります。‬ 絶対勝つ。 [スーパーファイト/K-1スーパー・フェザー級/3分3R・延長1R] 武尊(日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST) VS ペッダム・ペットギャットペット(タイ/ペットギャットペットジム) PETCHDAM PETCHKIATPETCH 95.8.16生/タイ・チョンブリー出身/24歳/168cm/オーソドックス/140戦92勝(15KO)46敗2分/タイトル歴:元タイ国BBTVスタジアム認定フェザー級王者

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動画で様子を見ると、約6500人入った観客はほとんどマスクを着けていますが、リングに近い席では、隣と間隔を明けることもない満席状態です。
ただ、ダウンの瞬間も興奮して立ち上がり叫んでいる観客はほとんどいないように見えました

主催者いう万全のコロナ対策とは次のようになります。
・来場者へマスクと飲料水の配布。
・スタッフ、競技役員、警備員がマスクを着用。
・会場入り口にてサーモグラフィーを設置し、入場時に体温を確認し、発熱があると判断した場合、入場を断る。
・会場内数カ所にアルコール消毒液の設置。
・会場の扉を開けっ放しにして常時換気を実施。
・会場内では加湿器と次亜塩素酸水を使った空間除菌を実施。
・撮影会、サイン会、握手会、休憩中のサインボール投げなどのイベントは行わない。
・チケットの半券に住所、氏名、電話番号を記入してもらって、感染者が出た場合には追跡調査を行えるようにした。
・発熱や咳など症状がある方、少しでも体調に不安のあるひと、身近に新型コロナウイルス感染症の感染者もしくは感染の可能性のある方がいるひとは入場禁止。
・物販ブースをロビーから屋外に移動。
・咳やくしゃみなどの症状がひどく、他のお客様の迷惑になると判断した場合など、入場禁止事項にあたると判断した場合、入場を断る、または退場してもらう。

厚労省は、イベントの開催については、クラスター発生の3つの条件が同時に重なる場合を避けるように要請しています。
1. 換気の悪い密閉空間
2. 人の密集
3. 近距離での会話や発声
であり、
リスクを下げる3原則として次の3つをあげています。
1. 換気の励行:窓のある環境では、できるだけ2方向の窓を同時に開けて換気する。
2. 人の密度を下げる:会場の広さを確保し、お互いの距離を1~2メートル程度あけるようにする。
3. 近距離での会話や発声を避ける:周囲の人が近距離で発声するような場は避ける。

K-1の会場を見ますと、少なくともリングに近い場所で人の密集があり、自粛ムードで、興奮して、応援している光景はあまり見られませんでしたが、換気が十分であったかはよくわかりませんでした。

なお、ファイナルの木村"フィリップ"ミノル vs 和島大海の後、タイトル授与式では、リング上に6名のK-1ガールズが並び、いつも通りの光景がみられました(もちろんマスクはせず)。

リング上はいつもと何も変わらない
れん

中止なしは炎上か賞賛か

タイでは格闘技ムエタイの、屋内施設ルンピニー・スタジアムで3月6日に行われた試合で大規模なクラスター感染が発生し、その他のムエタイ競技場も合わせると、全感染者の2割に上っています。

K-1決行については、無観客での試合開催や大会の中止、延期など自粛を余儀なくされているJリーグなど各方面のプロ・アマスポーツ団体からもK-1に怒りを募らせる関係者が続出しています。

公に賞賛する声はありませんが、危険を冒しても観戦した入場者が6500人いたということは、それだけの開催への賛同者はいたと言えるでしょう。

テレビ番組で、K―1解説をした長嶋一茂さんは、「(会場の様子を)マスクは全員着用していたし、すごく盛り上がり大声を出すイベントではあるので、静かにというか自粛しながら見ていたって感じですかね。私も行っている以上、どう言っていいのかコメントに困る。
選手たちはやりたかったいうのもあると思うし、すごくいい試合をしていて、元気をもらったっていうのは僕の中ではありますね」と話していました。

「要請なのか強制なのか。日本の場合、自分たちの認識に任せる自粛がいい半面、あいまいなところもあるんじゃないかなという気がします」とも述べていました。

また、別の情報によれば、K-1は資金繰りで苦しく、今大会がキャンセルになれば経営的にもかなりのピンチに追い込まれるとの話もあり、強制自粛という国や県の方針がないかぎり中止や無観客での実施、払い戻しという選択は経営的にはできなかったとういう見方もあります。

観客も払い戻しができれば、キャンセルするという入場者もいたかと思われます。

ここで、レジャー産業に詳しい専門家の意見を聞いてみましょう。
<国際カジノ研究所 木曽崇所長の主張>
今回のK-1の主催者のみならず、全ての経済危機に直面しているレジャー・観光系業者は今、「社会の為に経済リスクを負うか」、「家族や自身の生活の為に社会にリスクを負わせるか」の究極の選択を迫られている。

今回のK-1強行開催を批判的に見ている多くの国民も、レジャー・観光産業に対しては「不要不急な産業なのだから、現在の様な国家的危機の状況にあっては暫く大人しくしとけ」、というスタンス、かもしれませんが、その産業の元には外食産業まで含めれば1,000万人を超える産業従事者がおり、それぞれが養うべき家族を抱えている。
業者や産業従事者からしてみれば全く持って「不要不急」ではない。

例えば埼玉県は、スーパーアリーナの使用条例からすれば使用取り消し措置もできたのに、あえて要請にとどめました。
今後の他の競技のことがあるので、キャンセルした場合の補償の提示はしていないとのことだそうです。

立場の弱い者に、命令ではなく要請という形で、責任を押し付けているのではないかというのが感想です。

実際、格闘技関係者のツイッターによれば、K-1は、相撲やプロ野球、J-リーグのような、開催延期や無観客試合ができる経営的な余裕がなく、1回飛ばすと、経営会社の従業員はもちろん、参加選手も家族を含め路頭に迷わすことになりかねない状態であると述べていました。

ひまり
でも日本も爆発的感染に移行するかぎりぎりの状況とも言うわ

K-1中止なしのネットの反応

日本は、世界一の高齢化社会です。イタリア以上なんです。格闘技イベントの性格上、飛沫感染を防ぐのは困難です。もし1000人規模の集団感染が発生したら日本と言えども医療の限界がくるかもしれません。とにかく、今回の開催は残念です。
この状況なんだから来たくない人には払い戻し対応した方がよかったと思う。あとは今後一切K-1にはさいたまスーパーアリーナは貸さないようにしたらいいと思う。
政府が運営側に任せると丸投げした対応した結果、興行決行したんだよ!
マスク配布して万全の体制でコロナ感染者が出たらすべて政府の責任。
政府の曖昧な自粛要請の結果です。感染拡大しても主催者側は責任取らないだろうし、政府も逃げるでしょうね。

自粛以外絶対に許さないという同調圧力や他の競技が自粛してる中K-1だけ通常開催するなんて許さないという俺の痛みをお前も味わえ論が嫌い。

出典:ヤフコメ

あくまで要請なんだから
れん

まとめ

要約すると...

  • 主催者は万全のコロナ対策をして開催したとしているが、試合の動画を見りる限り依然として懸念は残る
  • K-1決行に対し、賞賛の声はほとんどないが、主催者への批判のほか、要請という形で、最終判断を丸投げした政府、埼玉県への批判も多い
  • K-1などレジャー産業は不要不急な産業なのだから、国家的危機の状況では当然要請に従うべきだという単純な議論では終わらないとの意見もある

行政の中止要請を振り切って開催を決行したK-1主催者に対し、批判が圧倒的でしたが、この問題はこれからそれぞれが直面する「経済的なリスクはまったく考えずにコロナ感染防止を最優先とするのか」という問題にリンクしてきます。

クラスターをある程度抑え込めたとしても、1,2か月では、コロナは収束せず1,2年この状況が続くことも視野に入れなくてはならないかもしれません。

そうなると個々人それぞれが、究極の選択を迫られる場面が出てきます。
今回のケースを他人事でなく、自分の問題としてとらえることが大事なようです。

ひまり
もう耐えられなくなってきそうだわ!

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