東京オリンピックの年のパニック

オーバーシュートとパンデミックとクラスターの違いは何?急にニュースで使われ始めたぞ

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中、政府の専門家会議がこのほど新見解を発表し、「オーバーシュート」の危険性を警告しました。

これを機にニュースや自治体などの記者会見でも「オーバーシュート」という言葉が頻繁に登場。新型コロナ禍ではこのほかにも「パンデミック」「クラスター」「ロックダウン」など聞き慣れないカタカナがニュースで急増しています。

オーバーシュートとパンデミックとクラスターの違いって何?その意味や、コロナ禍ではなぜ横文字が多いのか調べてみました。

ひまり
考えたくないけど「バイオハザード」とか映画やゲームの世界が現実になるのかな…

オーバーシュートとは?

政府の専門家会議は新見解で、大多数の国民がしっかりした対策を続けないと、今後大都市では欧州のような大流行が起こり、1日の感染者が5千人超、人口の8割が感染するようなオーバーシュート(爆発的患者急増)につながる、と指摘しました。

実際に世界保健機関(WHO)によると、世界の感染者は33万人を超え(23日現在)、増加のペースは10万人に達するまで67日かかったのに対し、20万人までが11日、30万人になるまでにたった4日とスピードが急加速。これは欧米での患者の爆発的増加が要因です。

ただメディアの中には「オーバーシュートは日本独特の用語」という説も聞かれます。欧米の報道や疫学関係の記事でも英語の「overshoot」という言葉はあまり出てこないようです。

英和辞書によると「overshoot」は元来は「通り越す」といった意味の動詞で、名詞としては特に金融関係用語として、為替相場などが経済分析で想定されるレンジから大きくかけ離れたときに「オーバーシュート」と表現されるようです。

これを疫学関係にも援用し「予想値のラインを超える爆発的な感染拡大、患者の急増」を意味する言葉として用いられたのが今回のオーバーシュートだと考えられます。

新型コロナ問題では、他にも「パンデミック」「クラスター」「アウトブレイク」「ロックダウン」といった初めて聞くような横文字もたくさん登場していますが、これらはオーバーシュートとどう違うのでしょうか。

日本語でも「孤発」なんていう知らない言葉が。これは「時々、他者と関連なく発生する」という医学用語らしいわ
ひまり

パンデミックとクラスター違いは?

オーバーシュート、パンデミック、クラスター……。ウイルスだけでなく(?)やたらカタカナが飛び交う新型コロナ問題。これらの意味の違いをメディアの解説記事や辞書などからまとめてみました。

■オーバーシュート

1,株価、為替相場などの想定外の過度の変動

2,感染や患者が予想範囲を超えて爆発的に拡大、激増すること

■パンデミック

・「pan=すべて、全、汎」「demia=人々」を意味するギリシャ語が由来

・感染症が世界的規模で同時に大流行すること。世界的流行、汎用性流行、感染爆発

ある地域で緩やかに広がる「エンデミック」、ある地域で大量に発生する「エピデミック」なんて言葉もあるそうだ。パンデミックが一番規模がデカイわけか
れん

■アウトブレイク

・英語の「outbreak=突然起こる」が由来

感染症の突発的発生。日本語訳では「感染爆発」や「感染症集団発生」とも

・一定期間内に特定の地域と集団で感染が突如起こることを指すとされる

ひまり
ダスティン・ホフマンが専門医として未知の致死性ウイルスと戦う米映画「アウトブレイク」を思い出すわね…

■クラスター

・英語の「cluster=花や実の房、集団、かたまり」が由来

・同じような性質の集団の意味で化学、IT、医学などで広く使われ、疫学では連続的に集団発生を起こし、大規模な集団発生(メガクラスター)につながりかねない状態」を示す

■ロックダウン

・英語の「lockdown=封鎖、避難」が由来

・一般には人々を建物の中に封じ込めたり、学校・施設などを封鎖し外部から入れなくする行為

・コロナ禍では「都市封鎖」と訳され、その自治体の市民に外出禁止を命じたり、他都市からの流入、市外への移動を制限する強制的措置

オーバーシュートへのネットの反応

クラスターでオーバーーシュートするからロックダウンしなければならないのか。確かにこのアジェンダにコミットすることが重要マターなのはアグリー
不必要に不安を煽らないために横文字を使う意味もあるのでは
明治時代に外来語を次々と漢語に翻訳した賢い日本人がいたことを忘れてはいけない。経済、権利、民主主義、共和国…これらは日本人が作った和製漢語
オーバーシュート。。。アメリカ人の家人が「はぁ?的を外したって言いたいの?」と流ちょうな日本語で言ってます
全部格闘技のワザの名前にしか聞こえん

出典:twitter

まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

要約すると...

  • コロナ感染禍では耳慣れないカタカナ用語がニュースで急増
  • オーバーシュート、パンデミック、クラスター、ロックダウンetc
  • 疫学で感染爆発や集団感染などの意。「日本語にして」と苦言も

管轄外ではありますが、先日河野防衛相が記者会見でこうしたコロナ禍でのカタカナ乱発に「わかりやすい言葉にしたほうがいい」と苦言を呈しました。

河野氏は、例えばクラスターは「集団感染」、オーバーシュートは「感染爆発」、ロックダウンは「都市封鎖」などと言い換えられると指摘。「年配の方などにはよく分からないのでは」と改善を提案しました。

専門家は医学などの用語をそのまま使っているのでしょうが、逆に耳慣れない「何?どういう意味?」という言葉をあえて一般の場で出すことで、「いかに異常事態か」「危機感を持って」と訴える効果も狙っているのかもしれません。

れん
東京・大阪など超大都市が心配だ。特に若い人は真剣に対策と向き合ってほしいな

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