小池都知事が都知事選挙戦の討論会で、発した「ネクストユニコーンを生み育てる東京都に」に、また横文字かと批判が集まっています。
ネクストユニコーンとはどんな意味なのか?これまでの小池語録を振り返りその賞味期限を考えて見ましょう。

\えっ?外食や買い物でポイント3重取りなんでしてないの??/
>>>モッピーの詳細はこちら
ネクストユニコーンとは意味は?
ネクストユニコーンとはどんなことを指すのでしょう。
まず、ユニコーンとはどんな動物か見てみましょう。
一角獣とも呼ばれ、額の中央に一本の(ラテン語のユニ)角(ラテン語のコーン)が生えた馬に似た伝説上の生き物です。
https://www.instagram.com/p/B_AnzO6nWZs/
ユニコーンは極めて獰猛で、力強く、勇敢で、相手がゾウであろうと恐れずに向かってゆき、ウマやシカにも負けないほど足が速く、角は長く鋭く尖っていて強靭であり、ゾウなどを突き通すことができたといいます。
ユニコーンを人の力で殺すことはできても、生け捕って飼いならすことはできず、激しい逆上の中、自殺してしまうといいます。
ユニコーンは飼い馴らしのきかない、たいへん凶暴な、無敵の、それゆえに自らの力を過信する傲慢な野獣だったのです。
ユニコーン(企業)とはこの希少な動物にちなんで、アメリカのベンチャーキャピタリストが2013年に発案したもので、「幻の動物」であるユニコーンのように希少な成功したスタートアップ企業のことを呼びました。
次の4条件を満たしたスタートアップ企業を指すものです。
・創業10年以内
・評価額10億ドル以上(約1070億円以上)
・未上場
・テクノロジー企業
メルカリが日本最大のユニコーン企業でしたが、、2018年に東証マザーズへ上場したため、ユニコーン企業から外れました。
2020年2月現在、日本のユニコーン企業は次の6社です。
Preferred Networks(プリファード・ネットワークス)|評価額3516億円
ディープラーニングの技術を用いて、トヨタ自動車と自動運転技術などの開発を行っている企業。
クリーンプラネット|評価額1218億円
東北大学と共同開発した凝縮系核反応を用いた「新水素エネルギー」の実用化に向けた研究を行う企業。
TBM|評価額1218億円
プラスチックのビニール袋に代わる、環境に優しい新素材「LIMEX」(ライメックス)を開発した企業。
リキッドグループ|評価額1152億円
仮想通貨の取引プラットフォームを作り、シンガポール・日本・ベトナム・フィリピンで事業拡大をした企業。
スマートニュース|評価額1128億円
スマホ向けニュースアプリの開発・運営を行っている企業。現在4000万ダウンロードを突破しています。
TRIPLE-1|評価額1032億円
最先端プロセス技術を用いた半導体の開発企業です。半導体システム「KAMIKAZE」を開発。
スマートニュースなどは身近ですね。
しかし、アメリカや中国では桁が違います。
アメリカでは、2013年にユニコーン企業が39社だけであったのが、260社に達し。上位5位の3社がアメリカ、2社が中国となっています。
しかも評価額が、100億ドルのデカコーン企業、1000億ドルのヘクトコーン企業も増えてきています。
過去上場前にユニコーン企業と呼ばれていたのが、Facebook、Twitterで、現在では宇宙事業のSpeceX(米国185億ドル)や民泊サービスのAirbnb(米国293億ドル)、タクシー配車などライドシェアの滴滴出行(中国、560億ドル)、動画投稿サービスTikTokを持つByteDance(中国、750億ドル)が出現してきています。
日本は確かに遅れていますね。
小池都知事のネクストユニコーンの意味は、東京が、次のユニコーン企業を生み出し育てる場にしたいということのようです。
ユニコーンが少ないのは、短期で急成長を遂げるには、初期での高額投資が重要にもかかわらず、アメリカや中国に比べて日本はベンチャーキャピタルの数も少なく、大型の資金調達が簡単ではない点にあるとされています。
こういった環境を変えてゆくという意志表明なのでしょうか?

これまでの小池語録とその賞味期限
小池語録には、小池都知事が使い始めた言葉と、専門家や他の方が使った言葉を会見などで、頻繁に使う言葉があります。
年代順に並べますと
<環境大臣>
「クールビズ」
<前回の都知事から都知事就任>
「都民ファースト」
「3つのシティ」:「セーフシティ、ダイバーシティ、スマートシティ」東京大改革の政策
<豊洲市場移転問題>
「アウフヘーベン」(止揚する)
「リセットする」
<東京五輪>
「スプリングボード」(踏み台)
「パラダイムシフト」(発想大転換)
「レガシーをワイズ・スペンディングしていく」(税金の有効活用)
<コロナ対策>
「ステイホーム」 おうちにいてください、「ステイホーム週間」
「ロックダウン」都市封鎖
「密集、密接、密室」という3密「3密はダメ」
「ロードマップ」(行程表)
「オーバーシュート」(感染爆発)
「クラスター」(集団感染)
「ビジネスアズユージュアル」(いつも通りの仕事)
「東京アラート」
「ネクストユニコーン」
海外留学やテレビのキャスターの経験を活かして、インパクトある横文字で、関心を高める戦略をとっていると見られます。
「クールビズ」「都民ファースト」はいまだに筆者の耳に残っています。
ただ、コロナでの都民に訴える会見では、これまで以上に、カタカナを使っているようです。
「3密」は定着し、他の方々も使い始め定着しました。
しかし、最近の「東京アラート」や今回の「ネクストユニコーン」はインパクトに欠けあまり評判が良いとは言えません。
都民もそろそろ、カタカナフレーズに、うんざりしてきて、賞味期限も短くなっているのではないでしょうか?

ネクストユニコーンへのネットの反応



ユニコーン企業よりもすごい企業のことを言いたかったのか?とか思ったけど
そうではなくユニコーン企業を増やすという意味なら選択した言葉としてもおかしい


出典:ヤフコメ

\えっ?外食や買い物でポイント3重取りなんでしてないの??/
>>>モッピーの詳細はこちら
まとめ
要約すると...
- ネクストユニコーンとは、成功を収めた数少ないユニコーン企業にこれからなろうとするスタートアップ企業のことである
- 小池語録は環境大臣以降ほとんどカタカナで20近くあるが、以前ほどのインパクトに欠け、賞味期限も短くなってきた
- 分かりやすい言葉でない、自己満足、上から目線と批判的なコメントが多数
コロナ感染拡大の初期のころは、3密など、シンプルでうまい言葉を使って都民に協力を呼び掛ける、さすが元キャスターだと思っていましたが、カタカナ戦略もそろそろ陳腐化して以前ほどのインパクトが失われつつあるように思えます。
感染が収束に向かっているという確信が得られれば、呼びかけの言葉も生きてくるのでしょうが、現状は不安がいっぱいです。
人口密度が高く、移動する人数も多い東京の感染を抑え込むのは大変なことですが、それこそ首都で、オーバーシュートが生じると日本国中に大きなインパクトを与えます。
使う言葉も含めこのままのやり方で良いかをしっかり見直してベストの策を取ってもらいたいところです。

関連
この記事を見ている人は以下の記事も見ています