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MLB中止は過去にもあった!その時のことを調べてみた結果

コロナ禍第一波がピークを越え、世界で止まっていたスポーツが再開され始めた6月。唯一、MLBだけが再開できない状態に陥っています。

理由は経営側のMLB機構と選手会の対立泥沼化。米メディアの間では「今年はMLB中止の恐れも」と悲観的な見方が出ています。全シーズンのMLB中止は過去にあったのでしょうか。「MLB中止」の歴史を調べてみました。

マエケン、ダルらメジャーリーガー達も心配そうにツイート。この状況で中止なんてことになったら…ファン怒髪天でしょ!!
ひまり

MLB中止の恐れ!過去にもあった

コロナ禍が一時は非常に深刻になった欧米諸国ですが、ようやくピークを越え経済社会活動が再始動。世界のプロスポーツも再開し始め、ファンはホッと安堵している6月です。

しかし!北米4大プロスポーツの一つで、世界的人気がある野球のMLBだけは開幕のメドが全く立たず。コロナ禍で経営が悪化し高額年俸を抑えたい経営側と、なるべく多く試合をして年俸を維持したい選手会との対立が埋まらず、労使交渉が暗礁に乗り上げたためです。

MLB機構には、30球団オーナーの75%の賛成があれば開幕を強行できる権限があり、マンフレッドMLBコミッショナーは50試合程度の短期シーズン強行を示唆していましたが、その後「100%実現できるとはいえない」と弱気に転換。中止の可能性に言及しました。

MLBが強行開催をためらうのは、選手会から異議申し立てされ、第三者機関にかけられると「敗訴」しかねないためだとされます。今年3月にMLB労使は「誠実に交渉し可能な限り試合数をこなす」と合意。MLB側はなるべく試合を減らし支払う年俸を抑えたいのが本音なので、外部から「50試合は少なすぎる。もっとやれるはず」と指摘されると反論に窮するというわけです。

米報道によると、既にかなりのオーナーが今季のMLB中止を要求。強行開幕に75%の賛成が得られない恐れもあり、「MLB中止」が俄然現実味を帯びています。

では長いMLBの歴史で過去にシーズン中止はあったのか、次項で調べてみました。

れん
日本のNPBと選手会も一時溝があったけど、選手会は「交渉結果がどうなれ、開幕ボイコットはしない」。ファン目線の冷静さが立派だった。それに引き換えなぁ…

過去のMLB中止時のことを調べてみた

せっかくコロナ禍がいったん収束しつつあり「またMLBが見られるな!」とファンの期待が高まっているにもかかわらず、コロナとは直接関係ない問題で対立が解けないMLBと選手会。このままでは2020シーズンはまさかの中止になりかねません。

Wikipediaなどによると、MLB創設は1876年と140年以上の歴史があります。そして何と、一年間の全シーズンを通じて「MLB中止」になったことは過去に一度もないそうです。

第2次大戦でもやめず

最大のMLB中止危機は第2次世界大戦。世界恐慌で球団経営が厳しく、選手500人以上が戦争に出征しプレーヤー不足も深刻。灯火管制のためナイター実施も困難になり、42年には米国内で中止論も出たそうですが、初代のランディスコミッショナーが当時のフランクリン・ルーズベルト大統領に、手紙で戦時中でもシーズンができるよう嘆願

大統領は「野球を続けるのが最善だと思う。今はこれまで以上に全国民がリクリエーションの機会を持つべきだ」と返信し、開催を認めたそうです。これでめでたくレギュラーシーズンは継続。ただ45年のオールスター戦だけは選手不足で中止となりました。

この大統領の手紙は「青信号の手紙」と呼ばれ米野球殿堂博物館に保管されてるんだって!
ひまり
れん
戦時中、黒人選手はいたけど人種差別でMLB出場は禁止。戦後の47年にジャッキー・ロビンソンが登場するまで待たないといけなかったんだ

ストで長期間の中止も

次のMLB中止危機は、94~95年の大規模ストライキ。過去5回あったMLB選手会のストでは最大で、94年8月から95年4月まで232日間も続くプロスポーツ史上最大のストでした。2シーズンまたいで計938試合が中止、94年のワールドシリーズも中止されました。

この時も、現在同様年俸問題で労使が対立。年俸膨張を抑えるため上限を設けたい経営側と反発する選手会が譲らず、94年シーズン途中にスト突入。当時のクリントン大統領が調停に乗り出すほどの異例の事態にまで発展。翌年ようやく終結しましたが、ファンの怒りを買い、95年シーズンではブーイングが多発、「野球離れ」で観客動員も視聴率も低下するきっかけとなりました。

マカッチェン外野手が今回の交渉を揶揄した動画が象徴的ね。「父=MLB『ちゃんとできたらジュースあげるよ』 子=選手会『できたよ。頂戴』 父『偉いね。ほら水だ』 子『ジュースって言ったじゃん』 父『お前が大好きなカップ入りの水だよ』 子『ジュース!』 父『うるさい!俺は父だ。嫌なら何も飲むな』」
ひまり

MLB2020中止の可能性にネットの反応は

そんなところまで「マネーボール」しなくていいんだぞ!
みんな銭ゲバ…誰の為のMLBだよ、ファンを置き去りにするな!
金満ロートル選手はともかく大谷ら若手有望株の未来もある。どうかファンの思いも汲み取ってお互いに歩み寄ってほしい
シーズンなくして自身の存在価値もない事には気付かないのか。野球人気さえ存亡に追い込みかねない。日本の良き反面教師
選手も経営者側も、今の期間にアルバイトとかしてみたらいいんじゃない?チケット代稼ぐのにどれだけ汗流してるか

出典:ヤフコメ欄

まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

要約すると...

  • MLBの労使対立が一層混迷。開幕メド立たず中止の恐れも
  • 140年超の長いMLB史で過去一度も全シーズン中止はなし
  • 戦時中も実施。ストでも一部は実行したがファン離反招く

MLBアナリストのAKI猪瀬さんはスポーツ紙で、「このままでは22年シーズンには史上六度目のストが起こる可能性が高い」とさらに恐ろしい警告を発しています。

MLBと選手会は労使協定を数年ごとに結び、年俸、試合数などMLB運営の重要な基準としています。21年で現行の協定が終了するため、両者は現在草案づくりを進めている最中ですが、今回の「コロナ禍決裂」が決定的になると、協定の内容でもより対立することが明白になるためです。

94、95年の大規模ストも同じ労働協約の交渉がこじれたため。端的に言って、MLBの過去の紛争は結局は“金銭闘争”ばかりです。何度「愚」を繰り返しても、MLB経営陣や選手会指導者には野球を愛するファンの声は届かないのでしょうか。

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