東京オリンピックの年のパニック

新型ブニヤウイルスとは意味は?今後どれほど恐れるべき?

中国で新型ブニヤウイルスに60人以上が感染し、7人が死亡したとの報道がありました。

これは、本当に、中国で新たに出現した新型コロナウイルス以上に恐ろしいウイルスなのでしょうか?

ブニヤとは?その意味を含めどれほど恐れるべきかを現地情報にも当たって、詳しく調べました。

ひまり
また中国なの?いい加減にしてと言いたいわ

ブニヤとは意味は?

ブニヤの意味、新型ブニヤウイルスについて詳しく見てゆきましょう。

ブニヤとは、ウイルスの分類における1目(科より上位の分類)のブニヤウイルス目(ブニヤウイルス目、Order Bunyavirales)から来ています。

新型ブニヤウイルスとは、ブニヤウイルスの一種で、2011年に中国の研究者らによって発表されたブニヤウイルス科フレボウイルス属に分類される新しいウイルスであったため、新型ブニヤウイルスと名付けられました

今年新たに見つかったウイルスではなく、日本でも2013年に新型ブニヤウイルスによる感染者、死者も報告があります。


死亡生存合計致死率
201314
26
40
35%
201416
45
61
26%
201511
49
60
18%
20168526013%
2017882909%
2018473775%
20195971025%
202001919

新型ブニヤウイルスは、マダニに咬まれることによって、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を引き起こすウイルスで、2010年にマダニに咬まれた患者の体内から中国で発見されました。

感染すると6日~14日の潜伏期を経て、血小板減少を伴う発熱、食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛の症状が多く認められ、その他頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状などを起こすこともあります。

感染経路はマダニ(フタトゲチマダニなど)を介したものが中心です。

中国では、過去に、青島市第六人民医院で、感染者が20人見つかっており、その多くは症状が重く、4人が死亡しました。
2018年 浙江省で一家4人が発症して2人が死亡するケースがありました。

日本国内では、平成25年1月に初めての症例が確認され,現在までに,全国では25都府県で517人の患者が報告されています(令和2年5月27日現在)
具体例は以下です。
愛媛県(成人男性1名:平成24年秋に死亡。国内感染疑い。)
宮崎県(成人男性1名:平成24年秋に死亡。国内感染疑い。)
広島県(成人男性1名:平成24年夏に死亡。国内感染疑い。)
長崎県(60代の男性1名:平成17年秋に死亡。国内感染疑い。)

推定感染地域は、石川県、福井県、三重県より沖縄県に至る西日本を中心に23府県
しかし、患者の発生が報告されていない地域においても、マダニや野生動物等から SFTS ウイルス遺伝子又は SFTS ウイルスに対する抗体が検出されたことが報告されており、温暖化のこともあり、油断は禁物です。
(以上国立感染研究所データ参照)

日本国内でも昔から感染していたんだ
れん

新型ブニヤウイルスはどれほど恐れるべき?

軽症なら自己治癒できますが、重症になると多臓器障害(MODS)になり、致死率は6.3~30%と報告されています。

血液等の患者体液との接触により人から人への感染も報告されています。
治療は対症的な方法しかなく、有効な薬剤やワクチンはありません。

新型コロナウイルスと比較した場合の危険性(赤が危険性大)をまとめておきます。

新型ブニヤウイルスは致死率が高いものの、ヒトヒト感染は、患者の体液に触れないなど注意すれば、恐れることはないようですし、一番の違いは、これまでの研究で、新型ブニヤウイルスの特性がつかめているのに対し、新型コロナはまだほとんどつかめていない点にあります。

重症化するため、無症状感染者のような隠れた感染者が少ないため、発見しやすいとも言えます。

予防法の基本も草むらなどに入るときに、マダニにかまれないようにすることが第一ですので、常にマスクを着用して、三密を避けるなどの新型コロナでの大変な感染予防と大きな差があります。

以上から考えますと、新型コロナウイルスに比べるとその危険性はかなり低いと言えます。

予防法をまとめておきましょう。
マダニは通常、4月から10月に活動が活発になり、この時期がブニヤウイルスの多発期になります。

この時期に草の茂ったマダニの生息する場所に入る場合には、マダニに咬まれない予防措置を講じる必要があります。
1. 生息地
野生動物が出没する環境
民家の裏山、裏庭、畑、あぜ道
2. 手足首など肌の露出を少なく
首にタオル、長袖、長ズボン、長靴下を着用
3. 帰宅後(ダニは10日以上吸血する)
上着など家に持ち込まない
シャワーや入浴
服についたダニはガムテープなどで除く
万一マダニに咬まれたら、数週間は体調変化に気を付ける。
4. 忌避剤の使用
ディート、イカリジンの有効成分を含むもの。
(以上国立感染研究所HP参照)

以下に中国の微博(中国版ツイッター)で、褒めていた台湾の新型ブニヤウイルスに関するユニークな動画があります。

https://s.weibo.com/weibo/%25E6%2596%25B0%25E7%259A%2584%25E5%25B8%2583%25E5%25B0%25BC%25E4%25BA%259A%25E7%2597%2585%25E6%25AF%2592?topnav=1&wvr=6&b=1

ひまり
油断はできないけど、ちょっと安心したわ

新型ブニヤウイルスに関する最新ネットの反応

え?また新型ですか?勘弁してよ~
どういう衛生管理、生活習慣してるんだ
これ以上、世界に迷惑をかけないでほしい。
コロナの対応で精一杯のタイミングで、新たなウイルスですか。
恐らく、それほど時間を要さずに拡散されることでしょうね。
コロナとかと比べ物にならんくらい恐ろしいウイルスですが、これだけ致死率が高いと多くの人に感染する前に中国国内で移動を制限すれば、多少の犠牲者は出ると思いますが抑えられます。
新型コロナウイルス以上に恐ろしいウイルスだ。詳細が解明されるまでは、中国との国交は断絶すべき。未知のウイルスに対しては、それくらいの強い態度を以て臨むべきだろう。

もう少し詳しく情報を挙げてくれないと混乱拡大の元ですよ!コレってSFTSの事ですよね?日本でも2013年頃から発症報告があります。新型って事はこれまでとは違う型って事ですか?

出典:ヤフコメ

名称の「新型」がすべての誤解の元のようだ
れん

まとめ

要約すると...

  • 新型ブニヤウイルスとは2011年に中国で発見され、2013年に日本でも国内感染者が出たマダニを介して重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を引き起こすウイルスである
  • 致死率は高いもののヒトヒト感染は極めて限られており、ウイルスの特性も解明されており、予防法も確立しているので、新型コロナウイルスに比べて危険性ははるかに小さい
  • 新型コロナウイルスと同様にヒトヒト感染がおこり、しかも致死率が高いと誤解したコメントが圧倒的

元の中国メディア(例えば、掌上医尋)の8月5日付の新型ブニヤウイルスによる江蘇省での感染者発生の記事をみれば、2010年に発見されたウイルスであることがはっきり記載されています。

日本の最初の報道には、意図してか、しなくてか、そのことについての記載が全くなく、あたかも新型コロナウイルス以上に危険なウイルスが、最近中国で発生したと誤解させる報道となっています。

それでなくても、コロナで心身ともに疲弊している国民に余計な心配をかけ、中国はまたやったのかと方向違いの怒りを生じさせることになっています。

この事例から、記事にする際に、真実をしっかり掴んで、読者にどう受け取られるか、どう誤解を生まないように書くかよく考えなければ、と改めて思ったところです。

ひまり
何も考えず、ただそのまま報道したのかしら?

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