屋外できちんとマスク着用していても、感染した事例が多数あるのでしょうか?
また、屋外でのマスク着用はどんな場合も絶対に必要なのでしょうか?
屋外でマスク着用を義務化していた州のあるアメリカでは、ワクチン接種が進むとともに、屋外でのマスク着用の緩和が進んでいます。
CDCガイドラインに基づいた感染症専門家のアドバイス2-out-of-3 ルールや、屋外でのマスク着用が必要のない場面について解説します、

目次
屋外でのマスク着用は必要か
屋外でのマスク着用は常に、必要かを見てみましょう。
屋外でも室内と同様の新型コロナウイルス感染リスクがあることを、理化学研究所などの研究チームが、スーパーコンピューター「富岳」で行ったシミュレーションの結果を発表しています。
無風状態より、毎秒0.5~1メートルの微風が吹いている場合、人の間隔が1メートルだった場合、正面や風下にいる最大6人が飛沫を浴びる結果となり、無風状態よりも感染リスクが高くなることが示された(テーブルを10人で囲み、マスクなしで会話する場面を想定した実験)。
「屋外は安全だと考えている人が多いが、室内と比較して感染リスクを下げるわけではない」と強調。屋外では風の影響でより広範囲に飛沫が拡散することから、「(その場にいる)すべての人の感染リスクが高くなる」と指摘しています。

屋外マスクでの感染事例
西村経済再生担当相は、屋外でマスクを着用した場面でも新型コロナウイルスの感染が確認される事例として、河原でのバーベキューなどの例を挙げたそうです。
バーベキューでは、マスク着用と言っても、マスク会食でしょうから、きちんとマスクを着けていたとは言えないのではと思えます。
屋外での感染の事例
・横浜市で、大学生が4月中旬に河原で開いた大人数での飲み会で集団感染したケースが報告されています。大学のダンスサークルの学生たちで、参加した90人以上のうち、数日後に9人の感染がわかり、最終的には飲み会の参加者や関係者など関連しておよそ60人の感染が確認されたということです。多数が集まる「密集」と近くで会話する「密接」の2つの条件があり、感染が広がったものとみています。
この事例では、マスクを着けていたとは、報道されていません。
・中国では流行初期に27歳の男性が、ウイルスの発生地である武漢から帰ってきたばかりの友人と屋外で話をしていて、7日後、彼には新型コロナ感染の最初の症状が現れました。
マスクについての記述はありません。
屋内マスクでの感染事例
実際にマスク飲食を実践するも変異型ウイルスに感染してしまった男性は「一人でカウンターで飲んでて、2~3会話するくらいで、マスクしながらで感染している」と恐ろしさを語っています。
この男性はマスク飲食を守りながら1時間ほど食事をしました。しかし後日、この居酒屋スタッフの変異型ウイルス感染が発覚して濃厚接触者になり、検査の結果、男性も陽性が確認されたという。
名古屋市の担当者
「変異株感染者のウイルス排出量は従来の100~1千倍という海外の論文もある」と説明。それだけ感染力が増しているとみられる。例えば、仕事場での打ち合わせで互いにマスクをしていたのに感染したとみられる事例も市内で起きている」
以上から屋外できちんとマスクをしていたが感染したとの事例は見つかりませんでした。

米国の感染症専門家の「2-out-of-3 ルール」とは?
「屋外でのマスク着用の必要性はあるのか?」について (ニューヨークタイムズ2021/4/22参照)
米国の感染症専門家が、CDCの新たなガイドラインに沿ったシンプルなルールを提案しています。
ウイルスの粒子は屋外の空気中ですぐに分散するため、ジョギングをしている人や通行人からエアロゾル化したウイルスを吸い込む危険性はごくわずかです。また、ジョギング中の人が外で咳やくしゃみをしたとしても、感染するほどの大量のウイルスを吸い込む可能性は低いとして、マスクをするかどうかは、「2-out-of-3 ルール」を参考にしてくださいと呼びかけています。
ワクチンを接種していない場合は、次の3つの条件のうち2つを満たしていることを確認してください。
・屋外
・人との十分な距離を置く
・マスクを着用
つまり、屋外にいる場合は、距離を置くかマスクをする必要があり、屋内の場合は、距離を置いてかつマスクをする必要があるというルールです。
米疾病対策センター(C.D.C.)は、
新型コロナウイルスワクチンの接種を完了すれば、屋外でマスクを着用しなくてもいいとする新たな指針を発表しました(4月27日)。
米国でのワクチン接種のスピード
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犬の散歩、自転車の運転、登山道でのハイキング、家族やワクチンを接種した友人とのピクニックなど、いずれもウイルス暴露のリスクが無視できる活動なので、ワクチンを接種している人もしていない人も、このような状況ではマスクをする必要はない。
しかし、屋外ならばいつもマスクは不要ということではありません。感染防止に必要な「最低1メートル」の間隔を確保できない場合もありますので、やはりマスクは重要です。自分から相手への感染拡大を防ぐために、話す時はいつでもマスクを着用しましょう。
登山道でも、多数の密なハイカーと出会った場合は脇に避けるかマスクをするとしています。
日本でも、昨年6月厚労省は熱中症対策として、「高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなるおそれがあるので、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクをはずすようにしましょう。」と呼び掛けています。

屋外マスクでも感染への反応



聖火ランナーなんてもってのほかでしょう。なぜ、中止にしないのでしょうか。
また、屋内でマスクをしていたからと濃厚接触者じゃないと検査も隔離もしない政府の方針と
食い違っているのですが、それをどう説明されるのでしょうか。

それとも通勤電車で通勤する人達を止めて経済的な打撃を覚悟して言っているのでしょうか?
ただの脅しの材料として使ってるのであれば軽率過ぎますけど。

出典:ヤフコメ

まとめ
要約すると...
- 屋外できちんとマスク着用しているにもかかわらずコロナ感染した事例は見つからない
- 米国 CDCは、マスクすべきルールを明確にし、屋外でマスクをする必要がないケースを挙げている
- 感染爆発を短期間で抑えたいとはいえ、コロナ対策担当大臣が屋外マスクでも感染などと警告するのはロックダウンせよと言うのと同じとの声多数
コロナ対策周回遅れの日本が、まだこんなところでうろうろしているのかと愕然とする話です。
屋外でマスクをしても感染する危険のある日本で、本気でオリンピックを開催するつもりなのでしょうか?
専門家が科学的知見に基づき、はっきりとした提言をするアメリカのような日本版CDCを早急に作ることが必要ではないでしょうか?

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