東京オリンピックの年のパニック

検疫法違反ってどうしたらなるの?罰則は?コロナで誰もがやりうるかも?

スペインから帰国した沖縄在住の家族と親戚6人が、検査後結果が出るまで成田空港で待機要請されたにもかかわらず、帰宅したため、検疫法違反ではないか、どうしたら違反となり罰則が科されるのか?と注目を浴びています。

こんな時に、スペインに行くなんてとか、帰国すれば検査を受けるのは当然と思っていたはずだなどの声が出ていますが、時間を追って、一家の旅行日程とスペインの感染状況の急激な変化や、国の渡航安全勧告や検疫の強化との関係から、なぜこんなことになったかを見てゆきましょう。

ひまり
1週間でこれほど変化するとは!

検疫法違反ってどうしたらなるの?

どうしたら検疫法違反になるかを見ておきましょう。

検疫とは、特定の国や施設に出入りする人、輸出入される動物や植物及び食品や飼料等、その他、生物を原材料とする物品や生物が含まれる可能性のある土壌・岩石等を一定期間隔離した状況に置いて、伝染病の病原体などに汚染されているか否かを確認、検査することです。

新型コロナウイルスのように国内に常在しない感染症の病原体が飛行機等を経由して国内に侵入することを防止するとともに、航空機等に関してその他の感染症の予防に必要な措置を講ずることを目的とする法律となっています。

では具体的に一家が日本を出国した3月13日と、帰国した3月20日でコロナウイルスの状況がどう変わったかをまとめておきましょう。
感染者数の推移はスペイン領事メールより作成しました。

出国時スペインに対する外務省の海外安全情報は、「十分注意してください」というレベル1でした。
ところが、スペイン滞在中の3月15日(3日目)には、マドリード州がレベル2(不要不急の渡航は止めてください)となり、3月17日(5日目)には、マドリード州がレベル3(渡航は止めてください(渡航中止勧告))と、短時間のうちに急激に悪化しています。

さらに、帰国後の3月24日にはスペイン全土がレベル3となりました。

この間スペインの感染者数は、3月13日出国時の4231人から3月20日帰国時には20000人8日間で、4倍以上に膨れ上がっています

スペインをコロナ流行地域に加え、過去 14 日間の滞在歴を有する帰国者に、検疫の際、検査を実施すること通知したのは、一家が帰国するのわずか2日前の3月18日となっています

18日以前に、無症状のため、検査を受けずに帰宅し、その後発熱等の症状が出て感染者と認定されたスペインからの帰国者が多数います。

3月15日帰国 岡山市60代の女性(3/22判明)
横浜市30代の会社員の日本人男性(3/20判明)
3月16日帰国 八戸市70代夫婦(3/23判明)
40代の女性(3/20判明)
3月17日帰国 スペインやフランスを旅行した岐阜県女性(3/19判明)
3月18日帰国 姫路市40代女性(3/21判明)
枚方市 家族(3/22 判明)
3月19日帰国 愛知県30代の女性
福岡県30代の外国籍の男性
和歌山県20代の女性(いずれも3/20に判明)

3/19からは、検査を受けたために翌日には判定が出たのだと思われます。

多くの無症状の感染者が、つい最近までフリーで入国し、症状が出ない限り自由に国内を移動している可能性があります
たとえ、症状が出なくても、その間感染を広げている可能性もあります。

なんだか恐ろしくなってきた
れん

検疫法の罰則は?

罰則について(分かりやすくするため一部改変)
①仮検疫済証を交付前に、航空機等及び検疫場所から離れた者については、1年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。

②検疫官が行う診察・検査・処置を拒み、妨げ、忌避した場合は6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金に処する。

沖縄の家族は、感染症の病原体に感染したおそれのある者であって、検疫官が行う診察・検査は受けたものの、検疫許可とはなっていない状態で待機要請を受けていたと思われますので、①に相当するとも、また検査結果を待たなかったのは、検査自体を拒んだと見なして②に相当するとも考えられます。

厚労省は、成田空港検疫所での検査結果を待たずに空港内を出た行為は「検疫法13条に基づく検査を拒んだという解釈も可能」とし、女性や同行した家族らが同法に抵触する可能性を示唆しましたが、実際にどういうやりとりをしていたかは調査中として、今回のケースが直ちに違法かどうかは明言しませんでした。

検 疫 所 業 務 管 理 室から各検疫所への通知(3月18日)には
「検査を実施するとともに、必要な措置を講ずること。なお、検査結果が判明するまでは検疫所長が指定した場所に留まるように要請する」と要請するとなっており、沖縄県もこれまで、「空港での待機には強制力はない」との認識を示していたほどです。

待機要請に応じず空港を離れた事例は初ということで、ここにいう事態を想定していなかったため、表現があいまいで、対応も十分でなかったかとの思いが厚労省のはっきりしない態度に現れているのかもしれません。

今回の件を受けて、3月22日に出された通知では、検査の結果が判明する前に、待機要請に従わず、航空機等及び検疫場所を離れた者については、罰則があることなどを改めて、明示しました。

ひまり
ばたばたしていてはっきりしていなかったの?

検疫法違反へのネットの反応

これを許して前例を作ることは良くありません。
「検疫法」という明確な法律があるのですから
公平公正に適用、必要なら処罰もしてください。
こんな時期にスペインに旅行を考える事自体おかしい。
親がダメなんだろうけど、成田で待たずに公共機関で沖縄
自分たちがコロナをバラまいている意識もない
法整備し、罰則など規定すべきです。
台湾は入境に際し、虚偽があった場合や、14日間の自主隔離を破った場合に治療費の全額負担と氏名の公表を規定しているよう。
沖縄へ帰ることがわかっていた検疫官にも問題がある。空港でインタビューされた人はみんなレンタカーで帰ると答えていたが、公共交通機関で帰る人は絶対いるなと思う。この制度と法律に欠陥がある。

政府が要請なんて言うから駄目なんだ。検疫法に抵触してるのなら罰則があるはず。空港など検疫所は厳しく対応しなければならない。

出典:ヤフコメ

一家に厳しい意見が多いがそれだけでもないな
れん

まとめ

要約すると...

  • 検疫法違反は、検疫済となる前に、停留の処分を受けていながら逃げた場合と、検疫官が行う検査等を拒んだりした場合となる
  • 罰則は前者が1年以下の懲役又は百万円以下の罰金、後者が6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられる
  • コロナの急激な感染拡大に、個人も国も対応が追いついていない。それぞれが、最新の情報収集、分析、今後の予測等を真剣にやって行動しないと、取り返しのつかないミスを犯してしまう

一見すると、こんな時期にスペインへ家族旅行なんて、なんて非常識なと思ってしまいますが、今だかってない世界中での急激な感染の拡大、対応する国の次々変わる施策など、自分自身に置き換えると結果が出る前に帰宅することはしないとしても、どこまで、世の中の動きを読んで正しい行動できてたか不安になる気もします

コロナさえ、去ってしまえば、これまでの生活が取り戻せると考えるのは、これからの時代甘いのかも知れません。

ひまり
大恐慌が来ているかも?

-東京オリンピックの年のパニック

Copyright© 東京オリンピック消滅の年、いったい何があった? , 2020 All Rights Reserved.