MLB最多試合出場記録・最多安打記録など数々のメジャー記録を持ちながら、野球賭博によりMLBを永久追放になった話題多き「伝説的メジャーリーガー」ピート・ローズ氏。最近米メディアでローズ氏が現役時代、コルクバットを使用していたという新証言が報じられ、話題になっています。
ピート・ローズ氏のコルクバット疑惑とは?そもそもコルクバットって何?証言者自身がバットを製作する実演動画とともにご紹介しましょう。

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ピート・ローズのコルクバット作製動画のリンク
まずはピート・ローズ氏の経歴を振り返りましょう。米オハイオ州生まれ、現在79歳のローズ氏は、60-80年代にかけレッズ、フィリーズ、エクスポズで内野手、外野手としてプレー。MLBを代表するスイッチヒッターで、ミート力に優れ長年ヒットを量産し続けました。
また「チャーリー・ハッスル」の愛称通り、ヘッドスライディングなど常に全力の闘志あふれるプレーが代名詞で、ファンにも大人気。通算安打4256本、通算出場試合3562、通算得点2165、連続試合安打44など数々のMLB記録を打ち立て、MLB史に名前を刻む名選手となりました。
一方で監督時代に野球賭博に関わっていたことから89年、MLBを永久追放処分に。翌年には脱税などで懲役刑を受けるなど、輝かしい野球歴と正反対のダーティイメージや「問題ある素行」でも話題の人物でもあります。

ローズ氏はかねて「現役時代不正バットを使っていたのでは」との疑惑も取り沙汰されていましたが、このほど相次いで米メディアがその新証言を報道。まず5月5日、カナダ紙が元エキスポスのグランド整備担当者の証言を受け、84年に同チームに在籍していたローズ氏が違法なコルクバットを常用していたと報道。
さらに6月には、米紙「パームビーチポスト」が、実際にコルクバットをローズ氏に製作していたという技師自身の証言を伝えました。記事を引用します。
ローズ氏のコルクバット使用を告白したのは、同氏が84年に所属したモントリオール・エクスポスで敵軍クラブハウス責任者を務めていたブライアン・ブリーンバーグ氏で「彼は私に電話で『コルク君、4本頼む』と言ってきた」と具体的なやり取りや、ローズが所有する数ダース分のバットにコルクを詰めたこと、さらにはローズ氏以外の選手のバットも細工したことなどを暴露した。
:デイリースポーツより
ブリーンバーグ氏はさらに、実際にコルクバットを製造する過程を実演してみせ、それをYouTubeで公開しました。
動画はこちらです(↓)。バットの上から中心部分を工具でくりぬき、中に小さく切ったコルクを詰め込む様子が分かります。
ピート・ローズの不正は本当なのか?本人コメントは?
魔法のようにヒットを量産し続けていた現役MLB時代、違法なコルクバットを使っていた疑惑が再浮上したピート・ローズ氏。コルクバットといっても、全部コルクでできているわけではなく、中央部だけ木を抜いて代わりにコルクを詰めるものということが、動画で分かります。
プロの規則では「バットは1本の木からつくる」と定められており、コルクなど違う素材を中に仕込んだり圧縮することは禁じられています。バットを加工することで反発力が上がるなど球が飛びやすくなり、不公平だとの理由です。

ローズ氏のコルク疑惑は以前にも持ち上がり、10年前にも海外サイトが「85年にローズ氏のバットのX線検査を行ったら内部にコルクらしいものが見つかった」と報道。今回の疑惑についてローズ氏のコメントは伝わっていませんが、かつて同氏は「バットを検査すればいい。何も見つからんよ。証拠があるなら持って来い」と否定したことがあったといいます。
また今回証言したバット技師も「(依頼時)ローズは打撃練習で使うと言った。それを試合で使っていたかは分からない」とも話しているそうです。
ピート・ローズのコルクバット作製動画の海外の反応





出典:Twitter
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まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
要約すると...
- MLB最多安打記録のピート・ローズ氏に新たにコルクバット疑惑
- 実際に作った技師本人がメディアに証言し、実演動画も公開
- 飛距離が出るため禁止のコルク。本人はかつて否定も疑惑続く
突如浮上した「人類最高安打製造機」ローズ氏のコルク疑惑。ただMLBアナリストによると、これは「MLBの闇」の一部なのだそうです。というのもローズ氏然り、禁止薬物で処分を受けたボンズ、マグワイア氏ら然り、個人のMLB記録は抹消されていないからです。
違法バットや薬物を使って何試合、何本安打を打ったのか証明できない限り、通算記録は消えません。とりわけコルクバットは外見上全く見分けがつかず、たまたま試合中バットが折れて「バレた」選手だけがこれまで処分を受けただけ。
「他選手より1本・1勝でも多く」「何としても勝ちたい」のがプロ選手の性。そのために不正に手を染めるか染めないかはあくまで選手の規律性次第。事ほど左様にMLBやNPBの不正問題とは、単純ではないようです。
