プロ野球の日本一を決める日本シリーズ2020はついに4戦目。パリーグ覇者の福岡ソフトバンクホークスが、セ覇者巨人を2年連続でスイープする4連勝をとげ日本一4連覇を達成しました!
圧倒的強さを示したホークスで、大いに力を発揮した一人がMVPに輝いた栗原陵矢選手です。チャンスに強いバッティングで長短打を量産、2戦目時点では「シリーズ最高打率」を超えるほどでした。ところで過去の日本シリーズ最高打率ってどのくらいなのでしょう?栗原選手の凄さとともにまとめました。(出典:Wikipedia、スポーツメディアなど)

目次
日本シリーズの最高打率ランキング
日本シリーズ2020で、1戦目からずっと投打で圧倒的力を見せつけたソフトバンクホークス。中でも注目を集めた一人が、初戦で日本シリーズ初先発を果たした栗原陵矢選手でした。
初戦で「球界最高右腕」の巨人・菅野投手からいきなり先制2ラン。難攻と思われた菅野投手を粉砕し3打数3安打4打点。2戦目も4安打と大爆発し、シリーズ優勝に貢献しました。
2戦目時点で打率は驚異の.875まで上昇、一時は「日本シリーズ最高打率と最多安打更新か!」との期待も高まったほど。最終的にも打率.500の高打率で大会MVPに選ばれました。
さて70年の歴史がある日本シリーズ。これまで数多の日本球史に残るスラッガーや好打者たちが出場してきましたが、最高打率はどのくらいだったのでしょうか。
通算最高打率(80打席以上)は .365の「打撃の神様」川上哲治氏(巨人)。シリーズ最高打率(規定打席以上)は出場試合数ごとに異なり、以下の通りとなっています。
■8試合 …… .355(31打数11安打) 清原和博(西武、1986年)
■7試合 …… .522(23打数12安打) 駒田徳広(巨人、1989年)
■6試合 …… .565(23打数13安打) 柴田勲(巨人、1966年)
■5試合 …… .563(16打数9安打) 南村不可止(巨人、1951年)
■4試合 …… .667(15打数10安打) 今江敏晃(ロッテ、2005年)
05年のロッテは阪神を圧巻スイープした伝説の「33-4」シリーズ。同じように4連勝の圧倒勝利だった今回のホークスでは4試合スタメンで7安打の栗原選手が最高打率でした。

MVPは栗原陵矢!!!!!#sbhawks #giants #日本シリーズ pic.twitter.com/HLPuU4YvnN
— 日刊スポーツ西部本社(九州・山口) (@SNikkansports) November 25, 2020
SMBC日本シリーズ2020【デイリーリポート】
<第1戦>
栗原陵矢が4打点の大活躍!エース・千賀滉大も7回無失点でソフトバンクが初戦を快勝https://t.co/0kCZxia13z#NPB #日本シリーズ— 日本野球機構(NPB) (@npb) November 21, 2020
栗原陵矢の調子がいい理由
日本シリーズの「4試合最高打率」には届かなかったものの、優勝を牽引する大活躍が光った栗原陵矢選手。六年目の今シーズンは大きく飛躍した素晴らしい1年となりました。元々長打力ある捕手としてドラフト2位入団して5年。途中出場などが続く日々でしたが、今季はオープン戦から好調な打撃をかわれ、6年目で初めて開幕スタメンを勝ち取りました。
持ち味の思い切りよいスイングを毎試合発揮し大ブレイク。チャンスに打席が回ってきても物怖じせず、力一杯フルスイングするスタイルが実り、今季レギュラーシーズンでは打率こそ2割4分台だったものの、得点圏打率は勝負強い.333。本塁打17本、打点もチームで柳田選手に次ぐ73と優勝に大貢献しました。
「俺より打撃はいい」(中村晃選手)「他チーム若手の中でも上の方」(平石コーチ)と高評価の若手スラッガー筆頭格。CSでは2試合無安打と調子を落とす時期もありましたが、すぐに復調できた理由は練習熱心さとともに「先輩の声を素直に聞く」姿勢にもあったようです。
例えばシーズン中も長谷川、川島選手といったベテラン勢にどんどん助言を求め、入団間もない頃にはキャンプ視察に訪れた秋山前監督を〝アポなし直撃〟したことも。日本シリーズ前にも王会長から直々に「三振したっていいんだから。自分がヒーローになるんだ、というつもりで思い切っていけ」とアドバイスを受け、それを直ちに実行した形になりました。

SMBC日本シリーズ第2戦の円陣☆
声出しはまたまた栗原陵矢選手!
※円陣が終わってからも長いのでご了承下さい。
今日も勝ちましょう!
サァイコー!!#SMBC日本シリーズ2020#今日の円陣#sbhawks pic.twitter.com/osfyR39szb— 福岡ソフトバンクホークス(公式) (@HAWKS_official) November 22, 2020
日本シリーズ栗原陵矢の打率にネットの反応





出典:twitter
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
要約すると...
- ホークスが4連勝で日本シリーズ4連覇。初MVPは「マロン砲」栗原陵矢
- 2戦目まで打棒大爆発し一時は過去最高打率超える。過去1位は今江の.667
- 開幕戦サヨナラから日シリMVPと活躍し通しの栗原。助言に素直な積極性格
今季レギュラーシーズン、ホークスは主軸のキューバ勢をコロナ禍で欠く厳しいスタート。それを救ったのが新星・栗原選手でした。開幕戦でいきなりサヨナラ打で勝利をもらたし先発の座を確固に。最後も日本シリーズMVPと有終の美を飾り、まさに「マロンに始まりマロンに終わる1年」。
ただ途中不調に陥った際には、首脳陣から「休養させたら」との提案もあったとか。しかしレギュラーに抜てきした工藤監督自身が「駄目なら使った監督が悪いという気持ちでいけ」と声をかけ続け、試合に出して鼓舞。その期待に見事に応え、チームの世代交代にも道を開きました。
ただ美酒に浸れるのもわずか。栗原選手にとっての「本当のプロ生活」は今が始まりです。最強軍団レギュラーの厳しい競争は来季からも続きます。
