日経平均株価3万円越えに対し、相次いで悪化する企業業績が発表される実体経済との大きな乖離が指摘され、これはバブルでいつかはじけるのではと囁かれている株式市場です。
3月中には、東京五輪が中止や、たとえ開催したとしても無観客開催などと決定される可能性があります。
東京五輪中止で株価はどうなるのでしょう?暴落するのか、たいした影響なく、3万円を超えてさらに上昇を続けるのでしょうか?
中止の影響をじっくり見て考えてゆきましょう。

目次
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東京五輪中止で株価はどうなる
東京五輪中止で株価はどうなるのでしょう?
東京五輪中止の可能性
日本政府、JOCやIOCはあくまで、今年の夏に東京オリンピックを開催する方向で動いています。
ただ、世界中でのコロナ感染の収束が見通せなく、ワクチン接種もなかなか進まないうえに、変異株の感染拡大も重なり、海外メディアの中止観測報道や、日本の世論調査で過半数の開催反対意見などにより、中止の可能性が出てきています。
現状では、たとえ、中止とならなくとも、海外からの観客は入れないことがほぼ確実で、観客数を半数にするとか無観客にするとかの方法をとらざるをえないようです。
ごたごたが続くJOC、辞退者が相次ぐ聖火ランナーやボランティア、夏の開催までには間に合わないことが確実な大部分の国民へのワクチン接種など開催には次々と難題が降りかかってきています。
さらに、海外の国や、アスリートの多くが参加を辞退するようなことになれば、開催の意味はほとんど失われてしまいます。
ここまでくれば、無理して形ばかりの開催をするより、きっぱり中止決定をとの声がさらに高まってくる可能性もあります。
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中止による経済的な影響
オリンピック開催に伴う競技場、選手村などの建設すべき物はほとんど完成しており、関連する建設業等への影響はほとんどありません。
また、コロナ禍で、インバウンドは消失しており、海外からの大勢の観戦者による経済効果への期待も、とうに消え去っています。
したがって、開催されたときの国民の盛り上がりによる人の移動やスポーツ関連産業の活性が失われるとか、中止に伴うチケットの払い戻しなどの損失が負の影響として出るところで、影響は小さいと思われます。

株価への影響
中止となっても株価への影響は軽微と考えられます。その理由として次の4点が挙げられます。
経済へのインパクト小さい
すでにコロナ禍で落ち込んでいる経済に対し、中止によるインパクトがそれほど大きくない。
株価が織り込み済み
現在の株価はすでに東京五輪中止の影響を織り込み済みで、その先を見ているとみられる。
株価は金余りを反映
現在の株価の上昇は、実体経済と乖離しており、コロナ対策の経済対策で政府がばらまいたお金が株式市場に入ってきていることが、株価上昇の大きな要因の一つになっているため、中止で経済に多少負の影響があったとしても、影響されないと考えられます。
中止で大きな影響を受ける企業は日経平均への寄与が小さい
日経平均株価の構成銘柄の寄与度が高いファーストリテイリング(11.63%)、ソフトバンクグループ(7.36%)、東京エレクトロン(5.38%)ファナック(3.30%)などの上位企業は開催中止の影響をほとんど受けないと考えられる(2021/3/18)。
一方で、開催中止の影響が大きい鉄道のJR東海(0.21%)、東京急行電鉄(0.09%)、百貨店の高島屋(0.07%)、フロントリテイリング(0.07%)などは相対的に寄与が小さいと言えます。
むしろ、変異ウイルスにより、現在以上に経済の急激な悪化が見込まれるか、または、逆にワクチンの効果があがり、経済対策が縮小に向かうとされたときに大きく下落するかもしれません。

東京五輪中止の影響へのネットの反応




困った政治家が梯子の降り方がわからないのだろうか?
第二次世界大戦の終わり方が分からなかった軍部と同じなのでしょうか。

出典:ヤフコメ

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まとめ
要約すると...
- 東京五輪が中止と決定されても、すでに織り込み済みなど4つの理由で株価への影響は軽微
- 東京五輪はたとえ開催されたとしても、海外の観戦者を受け入れず、無観客か大幅な観客の制限で、参加国辞退の規模によっては、形ばかりの開催となる可能性がある
- 速やかに東京五輪中止を決定すべきとのコメントが多数
開催するとすれば、国内の観戦者に限ったテニスの全豪オープンでのコロナ対策が最低限必要と思えます。
全豪オープンに比べて、圧倒的に多くの国、競技からなるオリンピックで、選手の継続的なPCR検査、隔離、東京で感染者が増加した時の即座の都市封鎖、関係者へのワクチンの接種など、現状の日本のコロナ感染防止体制で可能だとは到底思えません。
傷を大きくする前に速やかに中止を決定し、経済損失を最小限にし、コロナ対策に全力を注ぐことが、経済にも株価のためにもいまやるべきことではないかと考えるところです。

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