IOCのトーマス・バッハ会長、安倍晋三首相が東京五輪の開催を「予定通りだ」と発言し続けていることに異議を唱える世界の反応が殺到しています。
ほんとに予定通りの開催ができるのでしょうか?
最新の死亡率、回復率のデータから各国の感染状況がどこにあるのかを探ってみました。

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東京オリンピック世界の反応最新
東京オリンピック世界の最新の反応を見てゆきます。
海外の反応
ヘイリー・ウィッケンハイザー氏(IOC委員、元女子アイスホッケー・カナダ代表選手)
ツイッターで「無神経で無責任」と痛烈な批判
アレハンドロ・ブランコ会長(スペインオリンピック委員会)
大会延期を(英BBCの取材)
エカテリニ・ステファニディ(ギリシャ)
ツイッターでIOCの無責任ぶりを猛批判「予選のスケジュールは一旦白紙に戻され、代表候補への道も不透明になった。自粛要請の中、練習場所も制限されているとあって「これで、どうやって東京五輪を目指せというのか」
海外メディア
「デイリーメール」(イギリス紙)
「日本の恥ずべきオリンピック(Japan's Shame Games)」というタイトルで、新型コロナウイルス感染症で世界中が病んでいる現状で、IOCと日本が無理にオリンピック開催を推進しようとしていると背景にお金の問題がある指摘した。
トランプ大統領(アメリカ) 「1年延期したほうが良い」と公式発言した。その後明確に発言を撤回していない。
「ニューヨーク・タイムズ」(米国紙) 「中止」を呼びかける「キャンセル・ザ・オリンピック」と題するオピニオン記事掲載
新型コロナウイルスの感染拡大にもかかわらず、現日程での開催に突き進む国際オリンピック委員会(IOC)を批判し、「世界的な公衆衛生の観点から東京五輪は中止すべきである」と訴えた。
「スポーツソウル」(韓国紙)
ヨーロッパや北米などに出張していた田嶋会長(日本オリンピック委員会(JOC)副会長)の感染によって、日本スポーツ界の防疫に穴が開いた。日本政府は世界的に感染拡大しているにもかかわらず、東京五輪を強行しようとしている
日本の反応
安倍首相の「五輪 規模縮小せず」「完全な形」での実施発言記事に対して

だって現状、完全な形でなんて無理ですもんね…世界中がこういう状況なので…



今現在、オリンピックの予選も出来ない。多くの関係者が感染予防政策の為にオリンピックの準備も出来ない。

出典:ヤフコメ
なお、最近の世論調査では
「延期する」63%で、「予定通り開催する」23%、「中止する」9% (全国、朝日新聞)
「延期する」賛成50.5%、「反対する」15.6%(東京都内 JX通信社)と多数が延期、あくまで実施は少数です。

東京オリンピック最新の新型コロナの状況
2020/3/20 AM6:43時点での各国の新型コロナの感染状況をまとめておきましょう
(Johns Hopkins Coronavirus Resource Center参照)
世界各国の感染者数と死者、回復者数
順位 | 国名 | 感染者 | 死者 | 回復者 |
---|---|---|---|---|
1 | 中国 | 81,155 | 3,249 | 70,535 |
2 | イタリア | 41,035 | 3,405 | 4,440 |
3 | イラン | 18,407 | 1,284 | 5,710 |
4 | スペイン | 17,963 | 830 | 1,107 |
5 | ドイツ | 15,320 | 44 | 113 |
6 | 米国 | 13,159 | 176 | 108 |
7 | フランス | 10,886 | 243 | 12 |
8 | 韓国 | 8,565 | 91 | 1,540 |
9 | スイス | 4,075 | 41 | 15 |
10 | イギリス | 2,716 | 138 | 67 |
17 | 日本 | 924 | 29 | 150 |
21 | クルーズ船(横浜) | 712 | 7 | 325 |
32 | シンガポール | 345 | 0 | 114 |
60 | 台湾 | 108 | 1 | 26 |
世界各国の感染者数と死亡率、回復率
順位 | 国名 | 感染者 | 死亡率 | 回復率 |
---|---|---|---|---|
1 | 中国 | 81,155 | 4.0% | 86.9% |
2 | イタリア | 41,035 | 8.3% | 10.8% |
3 | イラン | 18,407 | 7.0% | 31.0% |
4 | スペイン | 17,963 | 4.6% | 6.2% |
5 | ドイツ | 15,320 | 0.3% | 0.7% |
6 | 米国 | 13,159 | 1.3% | 0.8% |
7 | フランス | 10,886 | 2.2% | 0.1% |
8 | 韓国 | 8,565 | 1.1% | 18.0% |
9 | スイス | 4,075 | 1.0% | 0.4% |
10 | イギリス | 2,716 | 5.1% | 2.5% |
17 | 日本 | 924 | 3.1% | 16.2% |
21 | クルーズ船(横浜) | 712 | 1.0% | 45.6% |
32 | シンガポール | 345 | 0.0% | 33.0% |
60 | 台湾 | 108 | 0.9% | 24.1% |
多数の感染者が出た国での回復率からコロナの感染状況を判断しますと、中国がようやく収束に向かっており、コロナ感染抑制の模範国と言われる台湾、シンガポールの回復率が上位にあることが分かります。
クルーズ船(ダイヤモンドプリンセス)は、乗務員乗客に多数の感染者を出して批判されましたが、死亡率は低く、すでに14日の船内待機期間を経て下船していますので、回復率が高くなっています。
イランについては、回復率は高い数値を示しており、ロハニ大統領が、「(感染の)ピークは過ぎた」と強調しているものの、現在でも死者、感染者数も増え続けており、沈静化のめどが立ったとはいえません。
8000人以上の感染者を出した韓国ですが、死亡率を1.1%と抑え込んでいますが、まだ収束しつつあるとは言い切れない状況です。
日本は、クルーズ船を除くと、感染者数1000人未満で、世界で17番目となっていますが、死亡率が3.1%と比較的高いのが気になります。
検査数が、他国に比べて少ないが、リスクの高い患者を優先して検査しているという説明からすると、軽症者を検査すれば、母数が増えて死亡率が下がるという解釈なのでしょうか?
検査ができずに手遅れになったということはないのでしょうか?
気がかりな点です。
現在感染拡大中とみられるのが、感染数上位のイタリア、スペイン、ドイツ、フランス、スイス、イギリスなどのヨーロッパの国々と、米国です。
オリンピックでも各競技で多数の選手が中心となって活躍します。これらの国の選手が代表選考やトレーニングもできず、場合によっては、日本に入国もできないとなった場合、東京オリンピックは一体どうなるのでしょう。

まとめ
要約すると...
- 予定通りのオリンピック開催に海外のメディア、選手はほとんどが否定的反応で、痛烈な批判の声も
- 完全な形でのオリンピック開催に日本の世論、ネットの声は圧倒的に否定的である
- オリンピックで活躍する主要国の欧米で感染がこれからピークを迎えるステージであり、とても7月開催までに収束するとは思えない。
客観的に見て、東京オリンピックの予定通りに開催することはほとんど無理に思えます。世界からの批判にいつどういう形で答えるのか?判断が遅くなればなるほど、傷が大きくなると考えられます。
日本の感染拡大がまだ収束に向かっているとは言えない状況です。オリンピックの件を速やかに結論を出して、関係者をコロナ収束に集中させるべきではないでしょうか?
