温暖化の影響でしょうか強力な台風が次々と日本列島を襲ってきます。
各地で、洪水、暴風雨、土砂崩れなどの被害が起こっているニュースが放映され、次は我が身かと恐ろしくなります。
いざというときの備えは大丈夫でしょうか?
そこで、今台風被害に備えるとしたら、保険の見積もりはどこでいつまでにすることができるのでしょうか?
例えば、ネットでなら、過去に経験のない大型台風が来るまでに、契約することは可能でしょうか?
実際に見積もりしてみて、いつまで、どこまで可能か調べてみました。

目次
台風被害の保険の見積もりはどこでいつまでに?
もうそこに迫っている場合まで考えて、できるだけ早くとすると、台風被害の保険の見積もりはどこでいつまでに可能でしょうか?
台風被害に備えるためには「風災」の補償、豪雨などによる河川の氾濫被害に備えるためには「水災」の補償を考える必要があります。
これらの保証を含んでいるのが従来の火災保険、最近では「住居(すまい)の保険」と呼ばれているものです。
まずは、火災保険に加入している人は、補償内容に「風災」「水災」が含まれているかの確認が第一です。
保険料を安くするために、あえて外していなければ、最近の火災保険にはほとんど含まれています。
実際、M火災保険の支払い事例で見ますと(2014-年2017年)、
支払い件数で言って、火災・落雷の場合が、5.6%に対し、風災・水災では、36.8%、支払金額の場合は、実に火災・落雷が、16.9%に対し、風災・水災では、47.8%と半分近くを占めます。
つまり、火災を基本とはしているものの、人が一生のうちで遭遇する確率が約0.3%といわれる火事より自然災害に6倍以上襲われる確率が高く、被害も大きなものとなるということです。
保険に加入するに当たって、まずすべきことは、自分の住んでいる地区の洪水やがけ崩れの危険性がどの程度あるかを把握しておくことです。
以下のサイトで、住所をいれれば、危険性が簡単にわかります。
国土交通省「ハザードマップポータルサイト〜身のまわりの災害リスクを調べる〜」
https://disaportal.gsi.go.jp/maps/index.html?ll=35.354091,139.097042&z=14&base=pale&ls=seamless%7Cdosha_kiken_nadare%2C0.8%7Cdosha_kiken_jisuberi%2C0.8%7Cdosha_kiken_kyukeisha%2C0.8%7Cdosha_kiken_dosekiryu%2C0.8%7Cdosha_keikai_jisuberi%2C0.8%7Cdosha_keikai_dosekiryu%2C0.8%7Cdosha_keikai_kyukeisha%2C0.8%7Cdisaster2&disp=011111110&vs=c1j0l0u0
(外水・内水リスク)
・外水リスク :河川が氾濫するリスク
・内水リスク :河川の水位が上昇し、堤防内の水が河川へ排水できず、氾濫するリスク
:マンホールからの雨水溢れなど排水処理能力の超過によるリスク
などで、保険料が変わってきます。
現在加入している火災保険が水災、風災に関する補償を全く含んでいない場合
契約期間の途中では、水災や風災の補償を付加することが、できない場合があります。問い合わせてみてください。
新たに火災保険に加入したい場合、できるだけ早く入りたい場合は以下のようなネットすぐ手続きできるタイプがあります。
実際に試算して内容を見てみました。
9月6日申し込みで、9月8日以降の契約となりました。つまり2日間程度は必要です。
契約期間5年となっています。
楽天損保
https://www.rakuten-sonpo.co.jp/tabid/989/Default.aspx?agency_code=life1
9月6日申し込みで、9月11日以降の契約となりました。つまり5日間程度は必要です。
築後10年以上では契約期間5年以上も可能ですが、筑後10年以上では契約期間1年のみとなります。
補償対象を家屋か家財も含めるか、地震保険(地震、やそれによって発生した津波・噴火など)にも加入するかなど保険料も勘案して決める必要があります。
さらに、保険料の負担を減らすために、免責金額を設定できる場合があります。
その他例えば、保険の窓口やオンラインで行って相談することができます。

台風被害の保険の補償事例
では、対象となる事例と補償の範囲を確認しておきましょう。
水災は、台風、暴風雨、豪雨等による洪水、融雪洪水、高潮、土砂崩れなどが原因の場合となります。
地震による津波が含まれないことに注意が必要です。
そして、損害の状況が次のいずれかの場合に適用されます。
・再調達価額または保険価額の30%以上の損害が生じた場合
・床上浸水または地盤面より45cmを超える浸水により損害が生じた場合
この範囲外では補償されませんが、保険会社によっては、補償されない部分を一定程度補償するためのオプションが可能な場合もあります。
風災には、雹(ひょう)災、雪災などが含まれます。
対象は、台風、旋風、竜巻、暴風等による風災(洪水、高潮等を除きます。)、雹(ひょう)災または豪雪、雪崩等の雪災(融雪洪水等を除きます。)を含みます。
但し、吹込みまたは雨漏りなどによる損害を除きますとなっています。
台風10号奄美大島の現在だそうです。
2020-09-05 Sat 18:36 No.1484230
奄美大島の現在状況
台風が最接近するまでにまだ15時間くらいあるのにこの暴風雨 pic.twitter.com/deN4RYxXQ1— tenma505.xyz (@tenma505) September 5, 2020

台風被害と保険・ネットの声は?





出典:ヤフコメ

まとめ
要約すると...
- 台風被害に備える保険の見積もりはネットでも可能ですが、契約までには少なくとも2日かかる
- 火災保険の補償範囲に、風災、水災が含まれていれば、台風による暴風、洪水、高潮、土砂崩れなどが補償されるが、洪水の場合は被害の程度により適用範囲が決められている
- 火災保険に加入していて、台風被害を補償できたとの声や台風10号襲来を前に検討しなければ声が多い
現在では、火災保険は火災のためというより、台風などの風災、水災のために入るという面が強いようです。
この機会に、ハザードマップの確認などをきっちり行って、台風や大雨の被害への備えを万全にしておくのが、温暖化でますます厳しさを増す今の自然環境では必須と思われます。
