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格差トレードとは?事例集と沢村・香月はどう評価されてるか?

7日、巨人のベテラン沢村拓一投手とロッテの若手、香月一也内野手のトレードが発表され、球界やファンを驚かせました。

「ドラ1」で巨人に入り新人王も獲得した沢村投手と「ほぼ無名」な香月選手。メディアでは「格差トレード」の文字が躍りましたが、この「格差トレード」とは?「沢村⇔香月」トレードの評価や過去の格差トレード事例を調べてみました。(出典:Wikipedia、各スポーツメディアなど。記事中の年俸額は推定)

沢村投手といえば、中大の大先輩阿部捕手(現2軍監督)からの「叱咤の一発」名場面が懐かしい…
ひまり

格差トレードとは?

7日に巨人・ロッテ両球団が発表したシーズン途中のトレード。かたや巨人の人気主力選手として長年活躍してきた沢村投手。かたやロッテでは1軍出場も少ない若手の香月選手。年齢も沢村投手32歳、香月選手24歳とキャリア・実績のすべてが大きく違います

ちなみに年俸は沢村投手の1億5400万円に対し香月選手は650万円。実に20倍以上もの差があります。一般に、プロ球団のトレードは年俸額や実績、選手の人気度・有名度がおおむね近い選手同士で行われるのが通例とされます。ただ、現実にはチームの顔ともいえる主力人気選手同士が交換されることは非常にレア

むしろさまざまな事情から、主力級選手一人対中堅・若手クラス数人など、一見アンバランスな形のトレードの方が多いともいえます。格差トレードとは、このように実績・年俸などが大きく違う選手同士のトレードのことを指します。

プロ球界でシーズン中やオフにトレードが成立する多くの場合、チームづくりの上で弱点を補強したい思惑が絡みます。「多少年俸が高くても即戦力がほしい」「手薄な左投手を補強したい」「外野手が高齢化。数年後を見通して若手がほしい」などです。

加えて「年俸が高騰するベテランをそろそろ出したい」「好調な選手でポジションが埋まり、有望な若手がいるのに活躍の場がない」といったチームの個別事情が重なり、お互いの利害や思惑が一致した時に「格差より実利」というトレードが成立するといえます。

格差トレードの事例集

格差トレードとは、プロ野球で実力や年俸に開きがあり、釣り合わない選手同士のトレードのこと。ただチームの事情や補強ポイントは様々で、しばしばある「取引」だともいえます。では近年ではどんな「格差トレード」があったのか、事例集をまとめてみました

昔は「小林繁⇔江川卓」とか「落合博満⇔牛島和彦+3選手」なんて「超大型・世紀のトレード」ってのもあったよなぁ…
れん

■谷佳知(オリックス→巨人)

06年オフにオリックスの強打者で主力の谷外野手(年俸2億8000万円)と巨人の鴨志田投手、長田内野手(2人計約1700万円)がトレード。

■金村暁(日ハム→阪神)

07年オフに日本ハムで先発の柱だった金村投手(1億8000万円)と阪神・中村泰投手(1200万円)がトレード。

■清水直行(ロッテ→横浜)

09年オフにロッテ清水投手(2億8000万円)と横浜の那須野投手(2300万円)、斉藤捕手(700万円)がトレード。清水投手は複数年契約の途中だったが横浜が全額負担することで合意したという。

■サブロー(ロッテ→巨人)

11年、ロッテ・サブロー外野手(1億3000万円)と巨人の工藤外野手(2000万円)がトレード。巨人は金銭も付加した。

■ウィーラー(楽天→巨人)

20年、楽天で長年活躍した主力の大砲ウィーラー内野手(2億円)と巨人の池田投手(1450万円)がトレード。

れん
全然関係ないけど、今季巨人アドバイザーのクロマティ氏とウィーラーって、似てるし仲良いし兄弟みたいだよねww

沢村・香月のトレードの評価は?

格差トレードとはまさに今回の「沢村⇔香月」が好例といえますが、その評価はどうなのでしょうか。沢村投手は栃木・佐野日大高から中大を経て11年にドラフト1位で巨人入団。先発で11勝を挙げて新人王に輝き、15年に抑えに転向、最多セーブを獲得するなど「巨人不動のクローザー」として活躍しました。

しかしケガなどもあり18、19年と不振。四球連発など制球難に苦しみ3軍に落とされることも。チームの新救援陣が整備され勝ちパターン化すると「居場所」を失い、メディアでは放出の噂も流れていました。

ただプロ通算48勝50敗74セーブ、防御率2.79の実績と巨人の人気選手という知名度は抜群。そこに目を付けたのがロッテでした。「力強い速球で打者を抑え込み、うちにはあまりいないタイプ」と井口監督。チームは15年ぶりの優勝に手が届く位置にあり、終盤戦に向け救援陣の厚みを増すため獲得を申し出たといいます。

ロッテには中大時代の先輩後輩、美馬投手や井上選手もいて溶け込みやすい環境でもあり、沢村選手自身「求められるのはうれしいこと。力になりたい」と、大変前向きに受け止めた様子。早速8日に登板した際はいきなり三者三振に打ち取るなど、早くも「優勝請負人」になりそうな実力を発揮していました。

ひまり
急すぎてユニフォームが間に合わず、打撃投手の背番号106番を借りての好投も絵になってたわねww

一方、申し出を受けた巨人側にも渡りに船。代わりに「手薄な左のパワーヒッターを」と要望、1軍通算47試合で打率.175ながら将来性ある香月選手の獲得で折り合ったそうです。

香月選手について、原巨人監督は「非常に類いまれな才能を持っている。ジャイアンツで開花させたい」と伸び代に期待。巨人の主力左打者は亀井選手が38歳、丸選手が31歳と高齢化。今秋のドラフトでも左の大学生スラッガーが候補に挙がっており、「沢村放出・香月獲得」はまさにチーム構想に沿った「ウィンウィン」なトレードとなったようです。

れん
香月選手は2軍戦であの上原浩治さんから本塁打を打ったし、意外とスター性あるかもw

沢村・香月の格差トレードへのネットの反応

自軍での復活に見切りをつけ、飼い殺しにしないで活躍する道を与えるというのは、選手、ファンにとってとても嬉しいこと
こういうトレードはもっと積極的に行われていいと思う
澤村投手は抑えても当たり前、打たれるとかなりのバッシング…かなり辛かったと思う。もう一花咲かせてほしい
今年のロッテは日本シリーズ出場の可能性もあるし、その檜舞台で古巣に恩返しする形になれば最高
こういう人材再発掘、適材適所は良い。野球ファンとしてはまた視野が広がる

出典:ヤフコメ欄

まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

要約すると...

  • 巨人・沢村とロッテ・香月がシーズン中に電撃トレード。格差大きいと話題
  • 年俸で20倍以上、新人王など実績抜群の沢村に対し、1軍少なく無名の香月
  • 2球団の利害がピッタリ一致。過去にも谷、ウィーラーら結構多い格差トレード

ドライで日常的なMLBと違い、日本人的感覚ゆえか、これまでプロ球団のトレードは「放出」「不要」「厄介払い」などネガティブな受け止めもありました。

MLBで活躍した上原浩治氏はこれを厳しく批判。「沢村も香月も優勝に向かう両球団が今必要とする選手。放出なんかでは全くない」「年俸比較など意味ない。メジャーでは20億円プレーヤーとマイナーの複数トレードなど茶飯事。そういうマイナス報道からは決別すべきだ」と強調します。

人気選手が「生涯○○球団一筋」で骨を埋めるのもいいものですが、時には違うユニフォームで活躍する姿が見たい、というのもファン心理。自由活発にトレードが行われる状況こそ、選手にも球界全体にもベターだといえるのかもしれません。

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