東京オリンピックの年のパニック

正義中毒とは意味は?これも増殖感染中なの!?

新型コロナ感染で全国的に「自粛」「3密厳禁」の苦しいムードが続く中、最近「正義中毒」というワードがトレンド入りし、注目を集めています。

この「正義中毒」とは?新型コロナウイルス同様に〝増殖〟しつつあるとされる正義中毒の意味や危険性などを、警鐘を鳴らす科学者の言葉から探ってみました。

ひまり
デマやフェイクニュースを流したり惑わされたりするのも一種の中毒なのかなあ…

正義中毒とは意味は?

「正義中毒」とは、脳科学者・認知神経科学者の中野信子・東日本国際大特任教授が生み出した言葉です。中野さんによると、正義中毒とは次のような意味だといいます。

「自分が社会正義を執行したい」という欲求はとても強力なものなんです。自分が正しい側にいて、規範から逸脱した人を攻撃すると「自分はいいことをした」という報酬が脳内で得られるんです。その報酬が快感として味わえるので、これを覚えてしまうと、攻撃する相手がいなくなるとちょっと物足りない気持ちになったりする。そして、少しでも規範から逸脱した人がいないかと目を皿のようにして探してしまうんです。これを私は「正義中毒」と名付けています。
PRESIDENT WOMANより

中野さんによれば、大災害や大事件、今回の感染症蔓延など社会に危機的状況が生まれると、人々の間にはこうした「正義中毒」が生まれやすいそうです。

正義中毒はなぜ生まれるか

確かにこのコロナ禍では、マスク・トイレットペーパーなどの「転売ヤー」、外出自粛なのに夜の街に出かける若者、電車でマスクしてない人・クシャミする人、イベントを「強行」する主催者、果ては休校中に道路で遊ぶ小学生達などにまで、ネットなどで激しいバッシングが加えられる例がよく見られます。

いわゆる「炎上」「不謹慎狩り」といわれるものだろうな…
れん

中野さんは「人は本来自分の所属している集団以外を受け入れられず、攻撃するようにできている」と指摘。「正義を脅かす悪を叩く」という理論付けによって脳内物質のドーパミンが分泌され、他人を叩けば叩くほど快感になるといいます。

古来災害が多く島国の日本では、協働して困難を乗り越え村落の絆を保つため、個人より集団の意思を尊重する考えが強く、「祭り」「生け贄」といった風習にもそれが滲んでいるそうです。

そしてコロナ禍でもその日本社会の特徴がクッキリ。「みんなで一丸とならねば」と予防や消毒への意識が高まった半面、「自分だけ我が儘に振る舞う」ことを許さない空気も醸成。まるで「監視・密告社会」のような息苦しさを生み、「コロナ疲れ」の一因になっているともされます。

正義中毒を防ぐには

そんな「正義中毒」を防ぐために、中野さんは「メタ認知」(自分を客観視することの鍛錬を提案。そのために以下のような行動を推奨しています。

1,慣れていることをやめて新しい体験をする……いつものルーティンをちょっと変えてみる。

2,あえて不安定・過酷な環境に身を置く……未知の予測不能な事態に立ち向かう。普段読まない本や関心ないニュースに触れてみる。

3,安易なレッテル貼りに逃げない……単純化を気持ちよく感じてしまう裏側には脳の弱さがある。

4,余裕を大切にする……過度なストレスを避け、脳に余裕がある状態を保つ。

5,食事や生活習慣を整える……脳にいいオメガ3脂肪酸が多いサケ、イワシなどを食べ、睡眠を十分とる

人の心は「複雑系」だから理解が難しい。一刀両断に「○○だから全部ダメ」と単純化すれば脳は「手抜き」「楽」ができるものね…
ひまり

脳科学者中野信子さんとは?

正義中毒とは前述のような意味だと説く中野信子さんとは、どんなプロフィールなのか見てみましょう。

Wikipediaによると、中野さんは75年東京生まれ。旧姓原信子。東大工学部を卒業後、東大大学院医学系研究科医科学専攻修士課程などを修了。東大学大学院で脳神経医学専攻博士課程を修め医学博士に。

フランス国立研究所ニューロスピン勤務、横浜市立大客員准教授などを経て15年から東日本国際大特任教授を務めています。脳科学に基づく数々の人間心理分析などの著書で知られるほか、TVのバラエティ番組出演なども多い人気科学者でもあります。

明石家さんまさんMCの「ホンマでっか!?TV」でいつもよく見てるわ!
ひまり

正義中毒に関するネットの反応

確かに最近怒ってばかりの人多い。。。正義中毒にならないようにしたいね
SNSがこれだけ普及してみんなが「ひとこと物申す!!」ができるようになった結果、正義中毒者が増えた気がしますねえ…
正義中毒者は不正義中毒者にもなるのでは??それでそれを叩く事に快楽を見出す正義中毒者は戻って正義中毒??
政府に対する文句、意見は正義中毒じゃないから。やっと、思い切って政治的な発言をするようになった人たちを挫くようなワードが出てきて危惧してる
正義中毒があるなら冷笑中毒、権威中毒、我慢中毒もある。一億総中毒列島ですよここは

出典:twitter

まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

要約すると...

  • コロナ禍で息苦しさ続く今、「正義中毒」というワードがトレンド入り
  • 自分が正義と信じ「悪の他者叩き」が快感になり止まらない「中毒症状」
  • 提唱の脳科学者・中野氏はメタ認知で冷静に自分を見つめることを推奨

世の中の物事、事実にはさまざまな側面があるといいます。多面体の鏡のようなもので、見る角度によって赤にも黄色にも黒にも見えます。

「正義」という言葉も非常に難しく、その定義は人の属性や立場、思想や置かれた状況によっても千差万別。「正義中毒」に関してもネットでは、「気をつけねば」と中野氏に賛同する声の一方、「批判を封じる言論弾圧だ」「悪いことを正そうとするのは至極当然。それを黙殺しようとするのはおかしい」といった反応も多く聞かれます。

多様な人が集まる現代社会では、何事にも議論の上で妥協・協調して進むことが理想だと思いますが、現実世界には困難さが山積しているようです。

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