コロナ禍のため今年前半はほとんどのスポーツが中止・延期に。ちょうどシーズン真っ盛りだったフィギュアスケートも3月の世界選手権などが中止になってしまいました。
ただ選手たちは気持ちも新たに来季2020-21シーズンへ始動。日本のエースである羽生結弦選手もその一人です。世界フィギュア界を牽引する羽生結弦選手の人気の理由とは?新シーズンに臨む羽生選手のこれからに注目してみました。
目次
羽生結弦の人気の理由3選
世界的なコロナ禍のため、3月に予定されていた今季のフィギュア界最高峰の大会・世界選手権は中止に。春から夏にかけて毎年行われるアイスショーもできなくなり、選手たちにはつらい半年間となりました。

ただどのスケーターも気持ちを次の20-21シーズンに切り替え、準備している様子。このほど日本スケート連盟も来季の特別強化・強化選手を発表。あわせて公式サイトの強化選手リストと選手たちの最新プロフィールを更新したところ、何とアクセスが殺到しサーバーが落ちる事態に。とりわけ羽生結弦選手のページはいまだつながりにくく(4日現在)、絶大な人気の根強さを示しています。
令和2年度日本スケート連盟強化選手ページを公開いたしました。
スピードスケート:https://t.co/tLF8R3S8zf
ショートトラック:https://t.co/2UTR7FaLSh
フィギュアスケート:https://t.co/v7YpasKH8o
※アクセスが集中しておりますので、時間を空けてのアクセスにご協力ください。— 公益財団法人日本スケート連盟 (@skatingjapan) July 1, 2020
羽生結弦選手はなぜこれほど人気なのか。あらためて人気の理由を3つに絞って考えてみました。
1.フィギュア史に刻まれる戦績
宮城県仙台市出身の羽生結弦選手はいまだ25歳の若さですが、その実績は今や国民誰も知らない人はいないほど。まさに日本が生んだ「フィギュア界の奇跡」といえます。主な足跡を一覧でご紹介します(以下出典はWikipediaなど)。
■ソチ・平昌五輪金メダル連覇(66年ぶり・アジア初)
■男子史上初の主要国際大会全制覇のスーパースラム達成
■世界選手権優勝2度、GPファイナル四連覇
■全日本選手権四連覇
■5シーズン連続世界ランク1位
■14年・18年紫綬褒章、18年国民栄誉賞最年少受賞
2.フィギュアの理想に迫る超絶技術と美
ソチ五輪以来「男子フィギュア選手の頂点」に君臨する羽生結弦選手。スケートの技術や美しさ、表現力などもほぼ「フィギュアの理想」そのものといえるほど超絶。それは世界のフィギュア指導者らが下す国際スケート連盟(ISU)の公式ジャッジからも数字で証明されています。
■ISU公認大会で史上初のショートプログラム100点、フリー200点、合計300点超え達成
■ショートプログラム112.72点、フリー223.20点、トータル330.43点の世界記録保持者
■昨季までに世界記録を通算19回更新
■ISU公認大会で史上初の4回転ループ成功
■ジャンプ・スピン・ステップの全てに完成されたオールラウンダー
■ジャンプは準備動作少なく跳べ、踏み切りから着氷後の流れまで美しく跳び幅が大きい。得意の3回転半はどんな態勢でもほぼノーミス
■スピンの速さとポジションの美しさ、体の柔軟性なども特に優れる

3.王子様ルックスと人柄・勝負師魂
羽生選手が絶大な人気を誇る要因は〝王子様〟そのもののルックスも一つ。小顔で手足が長い均整のとれたスタイル、すっきりした優しく甘い顔立ちは「リアル少女マンガの主人公」の評も。しっかりしたクレバーな語り口や、常に謙虚な立ち居振る舞いもファンを魅了します。
一方で競技に注ぐ情熱はまさに戦うアスリート。負けず嫌いで超人的忍耐強さ。完璧を目指して積み重ねる努力と演技への執念。重いケガなどを何度も乗り越え栄冠を勝ち取ってきた精神力の強さは、世界のスケーターの中でも抜きんでているといえます。

フィギュアスケート羽生結弦選手のメッセージをお届けいたします。3つのパートを続けてご覧ください。#SkateForward明るい未来へ #フィギュアスケート #羽生結弦 #YuzuruHANYU pic.twitter.com/dLTCHA07Z5
— 公益財団法人日本スケート連盟 (@skatingjapan) May 6, 2020
羽生結弦の今後
外見・内面・努力・実績・技術・才能……ほぼすべてが完璧なことこそが人気の理由ともいえる羽生結弦選手。25歳の今、フィギュア選手としてはベテランの域に入りますが、今後はどう競技と取り組んでいくのでしょうか。
アクセス殺到でサーバーがダウンした連盟サイトでは「一生懸命、全力でがんばります!」と短くコメント。6月にはアイスショーツイッターで「みなさんの前でスケートができるときのために、僕自身も全力で努力を積み重ねていきます」と元気に語っていました。
来季は北京冬季五輪前のプレシーズンという重要な年でもあり、現在世界選手権二連覇中のチェン選手(米)との「頂上決戦」にも意欲を燃やしている様子。世界初となる4回転半ジャンプを組み込んだ演技の実現など、羽生選手の「さらに上へ」の挑戦はまだまだ続きそうです。
[ #オンライン羽生結弦展 情報]本日より「羽生結弦展2019-20」を公開いたしました。
会期:2020年7月1日(水)~2020年8月2日(日)
特設ページはこちら https://t.co/x7EviXidXs pic.twitter.com/SB8Un6sqbP— 読売新聞オリンピック・パラリンピック (@Yomiuri_gorin) June 30, 2020
仙台市では7月1日から先着順でコロナ禍で仙台を訪れるのが難しい方などに観光アンバサダーでありますフィギュアスケート羽生結弦選手が語る伊達な文化や仙台の観光スポットなどを紹介した「仙台巡り」を希望される方に郵送してくださるそうです (写真はダウンロード版)https://t.co/zCG0hThDQq pic.twitter.com/uthUMDmGqi
— ねこまさむね【公式】 (@nekomasamunecom) June 26, 2020

羽生結弦の最新のネットの反響





出典:Twitter
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
要約すると...
- 羽生結弦が連盟サイトでプロフィール更新後サーバーダウン
- 絶大な人気の理由はフィギュア史に残る戦績・技術と美しさ
- 王子様なルックスと燃える勝負師魂、強靱な精神力もファン魅了
フィギュア界も他の競技同様、大会がずっと開催できず選手は物心両面で困難な立場にあります。現在のところ、10月からGPシリーズ、NHK杯は11月下旬、全日本選手権は12月下旬と例年通りの大会予定が組まれていますが、世界各地で観客入りで無事に開催できるかどうかは今後の感染状況次第の面も。羽生選手はじめ日本選手の活躍を再び見られるよう、何とか通常開催にこぎつけてほしいものです。